新型コロナウイルス感染拡大により、私たちの生活には、自粛やテレワークなど様々な変化が起きている。また、感染への不安とも隣り合わせの日々で、睡眠の質が低下している人は多いのではないだろうか。2021年1月の調査では、新型コロナの感染拡大以降、約40%の人が不眠の症状を感じたことがあると回答したそうだ。(※1)
働く人が心身ともに満たされた状態でいることは、企業にとっても大切だ。私たちの働き方が大きく変わるなか、企業として、人々のウェルビーイングを高めるためにできることはないだろうか。
イケア・フランスは、短時間の昼寝こと「パワーナップ」の習慣を世の中に広めて、人々のウェルビーイングを実現したいという想いから、パリ市民に昼寝のできる空間を届ける取り組み「#LaSiesteIKEA」を実施した。この取り組みは、マットレスや枕など同社のさまざまな睡眠グッズをのせたカプセルに希望者が乗り込み、昼寝をしているあいだにIKEAスタッフが電動自転車で街を巡るというもの。2021年8月30日から9月3日にかけて実施され、合計8台の電動自転車がパリ市内を駆け巡った。
Besoin d’un coup de boost ?
Tweetez @IKEA_France et #lasiesteIKEA pour vous faire livrer votre sieste express ! 😴Événement réservé aux personnes majeures, livraison Paris intra-muros pic.twitter.com/356z6Tmy1B
— IKEA France (@IKEA_France) September 2, 2021
この昼寝カプセルを利用したい人は、ツイッターもしくはインスタグラムで、#LaSiesteIKEAの情報を発信すると、同社から利用に関するメッセージが届くという仕組みだ。利用可能時間は13時半から18時半までで、1回あたりの利用時間は最長30分。「30分は短い」と思う人がいるかもしれないが、実はパワーナップは20分前後の短時間で済ませることが、すっきり目覚める秘訣なのだ。30分以上時間が経つと、深い眠りに到達してしまい、寝覚めが悪くなることがあるという。(※2)
会社で仮眠を取りたいと思っても、ゆったりと横になれる静かなスペースがない場合が多いのではないだろうか。布団や枕を自分で用意するのも大変だ。#LaSiesteIKEAなら、同社の睡眠グッズを色々試せて、気に入ったものを買いたくなるかもしれない。人々に商品の存在を知ってもらう広告にもなり、それが結果的に働く人々の心身ケアになっているのだ。
今年の日本の夏も非常に暑く、夏の疲れが溜まっている人が多いのではないだろうか。季節の変わり目は、体調に気を付けたい時期だ。夜間に十分な睡眠時間を確保するのはもちろんのこと、昼間の仮眠を取り入れて、疲労回復につなげたい。
Image via IKEA France
※1 ～コロナ禍で不眠が増加！？簡単にできる快眠のコツなどをご紹介～不眠と漢方｜クラシエ薬品株式会社のプレスリリース
※2 パワーナップ（積極的仮眠）で人生のパフォーマンスが上がる | フィリップス (philips.co.jp)
【参照サイト】 Livraison de siestes express partout dans Paris. – IKEA
Edited by Erika Tomiyama
