※本記事は、ハーチ株式会社が運営する「Circular Economy Hub」からの転載記事となります。
Circular Economy Hub がお届けするオンラインイベント「Circular X(サーキュラーエックス)」。2023年12月は、今年一年をサーキュラーエコノミーの視点から編集部メンバーが振り返る回をお届けします。
ロシアによるウクライナ侵攻に端を発したエネルギー・資源供給における世界的な地政学的リスクは、2023年に入るとイスラエルとハマスの衝突によってさらに高まる形となっています。今夏は世界の平均気温が観測史上最高を記録し、私たちは「地球温暖化」時代の終わりを告げる「地球沸騰化」時代の始まりを身をもって体感しました。
環境・社会の両面で潜在的な不安定要素が国際的に広がる中、2023年はサーキュラーエコノミーに関連してどのような動きがあったのか。以下のトピックを中心に振り返っていきます。
EUのCE関連法規制の動向
修理する権利(製品修理を促進する共通のルールに関する指令)や、電池の製造・リユース・リサイクルまでのライフサイクル全体を規制する新たな電池規則など、サーキュラーエコノミーの推進に直結するEUの関連法規制の内容を整理してお伝えします。
日本国内の動向
日本のCE政策である「循環経済ビジョン2020」に基づく総合的な政策パッケージ「成長志向型の資源自律経済戦略」が、今春策定されました。同戦略における施策が何を意味するのか、グローバルの動きとも関連付けながら考察していきます。
2023年重要テーマを振り返る
1. サーキュラーエコノミー×生物多様性
事業活動と自然(Nature)との関わりの情報開示を求める枠組み(自然関連財務情報開示タスクフォース TNFD)の正式公開を受けて、生物多様性・環境再生に向けた開示の要請がサーキュラーエコノミーの推進にどのような影響を及ぼすか考察します。
2. サーキュラーエコノミー×デジタルデータ
サーキュラーエコノミーの実現に不可欠な、サプライチェーンにおける素材や製品の循環性を可視化させるデジタルデータの活用は国内外でどこまで進んできたか、ご紹介します。
3. サーキュラーエコノミー×脱成長
世界各国のサーキュラーエコノミー政策の多くは、地球温暖化対策や資源制約下での実現を求められる経済成長の手段として位置付けられています。しかし、こうした形で進められるサーキュラーエコノミーに疑問を呈し、社会システムのあり方を見直すサーキュラーエコノミーを模索する動きもあります。欧州での視察・取材を通して感じたことを、取材エピソードをもとにお話します。
イベント概要
- 日時:2023年12月21日(木)17:00-18:30
- 定員:30名(先着順)
- 料金:一般 2000円・ニュースレター登録者 1500円・CEHub 読者会員 1000円・学生 1000円・CEHub コミュニティ会員 無料
- お申し込み方法:こちらのPeatixページよりお申込下さい。
当日の内容
- 17:00~:オープニング
- 17:05~:本編EUのCE関連法規制の動向
- 日本国内の動向
- 2023年重要テーマ(CE×生物多様性、CE×デジタル技術、CE×脱成長)
- 17:55~:質疑応答・意見交換
- 18:25~:クロージング 18:30終了予定
※上記時間は目安です。進行状況に応じて変更する場合がございます。
Circular X 開催の主旨と背景
カーボンニュートラル移行の動きに呼応してサーキュラーエコノミーが加速化するなか、概念を的確に捉え、具体的実践へ移すことが求められています。また、その議論や実践内容は日々アップデートされています。Circular Xは、Circular Economy Hub編集部からのインプットと各業界・領域のフロントランナーの皆さまの実践や知見とを掛け合わせながら、ご参加いただく皆さまとともにサーキュラーエコノミーを深める化学反応を起こしていくことを目的としています。
プログラムを通じた到達イメージ
- サーキュラーエコノミー実装に向けて、自組織で推進する準備をする
- 国内外のサーキュラーエコノミー動向について理解を深める
- サーキュラーエコノミー推進に向けてのネットワークを築く
対象者
- サーキュラーエコノミーの基礎について学びたい方
- サーキュラーエコノミーの概念をおさらいしたい方
- 所属組織内でサーキュラーエコノミーを推進する立場にある方
- サーキュラーエコノミーに関する新事業を立ち上げたい方
- サーキュラーエコノミーに取り組む方々とのネットワークづくりをしたい方
- 上記に関わらず、サーキュラーエコノミーに関心のある方ならどなたでも
主催
Circular Economy Hub
Circular Economy Hub は、ハーチ株式会社が運営するサーキュラーエコノミーの推進を目的としたオンラインプラットフォームです。国内外のサーキュラーエコノミーに関する最新情報や事例、洞察、イベント・ワークショップ、体験プログラム、ネットワーキング、マッチングなどを通じてサーキュラーエコノミーを推進したい企業や団体、自治体の皆様を支援します。
URL:cehub.jp
ハーチ株式会社
Content Marketing for Good(社会をもっとよくするコンテンツマーケティング)をコンセプトにウェブメディアを事業を展開。世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン「IDEAS FOR GOOD」では2019年に欧州6ヶ国(オランダ・イギリス・フランス・ドイツ・ノルウェー・フィンランド)でサーキュラーエコノミーに取り組む企業・団体50社以上の取材を実施。欧州の先進的な事例を基に日本でもサーキュラーエコノミーの推進を加速したいと考え、2020年3月に「Circular Economy Hub」をローンチ。現在は神奈川県横浜市で「Circular Yokohama」も展開中
URL:harch.jp