年末年始がすぐそこに見えてきた。大切な人たちとクリスマスや大晦日、お正月を過ごすことを楽しみにしている人も多いだろう。しかし、その前に年末が締め切りのタスクがあったり、久しぶりに会う人にプレゼントを買ったり、自宅でのパーティーの準備をしたり、大変なこともたくさんあるのがこの時期だ。
なかなか自分とゆっくり向き合うための時間が取れないときは、無意識のうちにストレスが溜まっていることも多いだろう。本当ならゆっくりお風呂に入って、ストレッチをしたい……けれども、まとまった時間を確保するのは難しい。
そんな人には、ごみ出しという日々の家事時間を活用してリラックスタイムを提供する「自分時間プログラム」がぴったりかもしれない。アメリカでごみ袋をはじめとした生活用品を販売しているHeftyが開発した。
Trash Time Out Campaignと題された、本キャンペーンの特設モバイルサイトにアクセスすると、メディテーションや呼吸法のプログラムのガイドを見聞きすることができる。各プログラムは1分半程度で、ごみ出しをする間など家事をしながら、とても手軽にセルフケアをできるのが魅力だ。
View this post on Instagram
モバイルサイトを開くと、ポップなイラストのアライグマが明るく出迎えてくれる。「Listen」と題されたセクションでは、ごみ出しをする動作をきっかけに深呼吸やアファメーションを促してくれる。「私はこのごみ袋のように強い」と、遊び心のあるマントラが流れるのだ。
「Breathe」では、時間をかけてしっかり息を吸い、ゆっくり息を吐く呼吸法によって気持ちを落ち着かせてくれる。またごみ出しで外に出ていても、家族から心配されないように10分間を計ってくれるタイマー機能も備えているのだ。
実際、心理学についての学術雑誌Frontiers in Psychologyには、屋外で10分間過ごすことでストレスを軽減し、幸福度を上げることができるという調査結果が掲載されている。ごみをまとめて、袋を縛って、ごみ出し場に運ぶまでにかかる数分に目をつけ、本キャンペーンは設計されているのだ。
Hefty Waste BagsのMarketing DirectorであるBrian Lutz氏はプレスリリースで次のようにコメントしている。
「ホリデーシーズンにはストレスがたまってしまうこともありますが、どんなに忙しくても、ごみは出さなければいけません。HeftyはTrash Time Outキャンペーンを実施し、ごみ出しの手間を『必要な時間』に変えるお手伝いをします。眉をひそめたくなるようなハプニング、あまり答えたくない質問など気まずい瞬間から解放されたいときに、Heftyブランドは強さとサポートを提供します」
スマホがあれば、毎日のごみ出しをしながらマインドフルネスを実践し、ルーティン化することができる。この例のように、小さな習慣を積み重ねていくことで、私たちのメンタルヘルスも、少しずつ改善されていくのかもしれない。日常的な作業も、少し視点や方法を変えて工夫をしてみることで、自分にとって大切な時間に変えられる可能性があるのだ。
【関連記事】NY、すべての公立学校で毎日2分以上の「マインドフルネス呼吸法」を義務化
【関連記事】米大統領選を終えて、ぶっちゃけどう?素直な気持ちを付箋に書いて駅構内に貼る「サブウェイ・セラピー」
【参照サイト】Trash Time Out.com