【7/26開催@大阪】映画『0円キッチン』上映会 × スペシャルディナーで食の未来を考える。 Food Studies vol.2

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私たちが毎日口にしている食べ物。その背景には、どんな想いやストーリーがあるのでしょうか。

今、世界では「まだ食べられるのに捨てられてしまう食品」が、膨大な量で存在しています。日本においても、環境省の最新データ(令和5年度)によれば、年間約464万トンもの食品ロスが発生し、そのうち約233万トンが家庭から、約231万トンが事業者から生まれていると報告されています(※1)

この“もったいない”を、どうすれば減らしていけるのでしょうか。

食べることから未来を考える新しい学びのシリーズ「Food Studies」の第2回の今回は、映画『0円キッチン』の上映と、地産地消をテーマにしたスペシャルディナーを通して、食品ロスという身近でありながら深い課題について、一緒に考えていきます。

今回上映するのは、IDEAS FOR GOODでも以前取材した、食の冒険家、ダーヴィド・グロス監督の映画『0円キッチン』。廃油で走るキッチンカーでヨーロッパを旅しながら、捨てられる食材を救い出し、美味しい料理へと変えていきます。ユーモアと実践から学べる、フードロス解決へのヒントが詰まった一本です。

今夏公開予定『もったいないキッチン』ダーヴィド・グロス監督が見た日本の食品ロス

映画のあとは、地産地消を大切にする「Talks cafe & bar」によるスペシャルディナーをお楽しみいただきます。アメリカのオーガニック料理の先駆者であり、「地産地消」や「スローフード運動」の草分けとして知られるアリス・ウォータースのレシピにインスパイアされた、前回好評の「ナチュラルコース」の夏バージョン。生産者の想いを大切にした、やさしさの詰まった一皿一皿を、お楽しみください。

「Food Studies」は、グラングリーン大阪内のPLAT UMEKITA(まなびの場)とTALKS cafe & bar(食の楽しみの場)にて、定期的に開催しています。

前回のイベントレポートは、こちら

イベント概要

  • 開催日時:2025年7月26日(土)17:00-21:00 (16:45 受付開始)
  • 集合場所:PLAT UMEKITA & TALKS cafe & bar (グラングリーン大阪)
  • 参加費:5,000円(税込)映画・クロストーク・スペシャルディナー付き
  • 定員:20名
  • お申込み:Peatixイベントページよりお申し込みください。

こんな方におすすめ

  • 食品ロス削減のアイデアや取り組みに関心のある方
  • 食を通じて、同じ想いを持つ人とつながりたい方
  • 地産地消やオーガニックなど、やさしい食のあり方に興味がある方
  • ドキュメンタリー映画を通じて、社会課題を学びたい方

映画「0円キッチン」

『0円キッチン』は、オーストリアのジャーナリストで“食料救出人”のダーヴィドが、廃油で走るキッチンカーでヨーロッパ5ヶ国を巡り、捨てられてしまう食材を使って料理をふるまうエンターテイメント・ロードムービーです。

世界では生産された食料の3分の1が廃棄されており、年間13億トンにも達します。ダーヴィドは「どうすれば捨てられる食材を救い出し、おいしい料理に変えられるのか?」を問いかけながら、旅を続けます。オーストリアでは家庭の冷蔵庫をチェックし、ドイツでは規格外野菜の現状を知る。ベルギーでは欧州議会の食堂で廃棄食材を使った料理をふるまい、フランスでは漁船で“捨てられる魚”を活用した料理を作ります。

ユーモアと情熱で食料廃棄問題に取り組む彼らの旅は、私たちに「食の未来」について考えるきっかけを与えてくれそうです。

監督:ダーヴィド・グロス、ゲオルク・ミッシュ
脚本:ダーヴィド・グロス
撮影監督:ダニエル・サメール 編集:マレク・クラロフスキー
音楽:ジム・ハワード
制作:ミスチフ・フィルムズ 制作協力:SWR/ARTE、ORF
プロデューサー:ラルフ・ヴィザー 原題:WASTECOOKING
配給:ユナイテッドピープル
2015年/オーストリア/81分

TALKS cafe & bar のスペシャルディナー

前回イベントの1品目。季節野菜と帆立のファーマーズマーケットサラダ。素材本来の味わいを大切にした、アリス・ウォータースの哲学が感じられる一皿。

TALKS cafe & barは、「Farm to Table(畑から食卓へ)」をコンセプトに、生産者の想いを大切にしながら、丁寧に育てられた食材を無駄なく、心を込めて料理することを大切にしているレストランです。

今回のイベントでは、vol.1でご好評いただいた、アメリカのシェフ、アリス・ウォータースのレシピにインスパイアされた「春の恵みを味わうナチュラルコース」の夏バージョンをご用意します。シェフや生産者の温かな想いが詰まった、心も体も満たされるスペシャルディナーを、ゆっくりとお楽しみください。

【参照サイト】TALKS cafe & bar

トークセッション

映画上映後には、食品ロスについて考えるトークセッションを開催します。

髙橋香織(株式会社エルワールド代表取締役 TALKS cafe & bar)

2003年、専業主婦から一 転、大阪・堀江にあったカフェレストラン「muse osaka」のオーナーとして飲食業界に足を踏み入れました。「Farm to table 」をキーテーマに掲げ、独自の飲食店ブランドを複数展開。それぞれにおいてお客様の健康と食の本質を重視し、「foodscape! BAKERY」「smorrebrod KITCHEN」「TALKS cafe & bar」「TEA ROOM KIKI 紅茶&スコーン専門店」を含む11店舗を経営。
カフェ経営の経験を活かし飲食経営のコンサルタント、カフェプロデュース、栄養士としての専門知識を活かした食育活動、料理研究家としてなど、食に関わる幅広いフィールドで活動。またスクールやセミナーでの講師も務め、これらの活動を通じて、カフェのある暮らしの魅力を伝え、みなさまの生活がより豊かで価値あるものになることを目指しサポート。ビジョンは「食を通じて地球と人に優しいサスティナブルな暮らし」の実現。

鳴河まゆ(PLAT UMEKITA企画編集室アシスタントディレクター / TOPPAN株式会社 情報コミュニケーション事業本部 ビジネストランスフォーメーションセンター エクスペリエンスデザイン本部 OMOマーケティング部)

武蔵野美術大学 造形学部 日本画学科卒業後、2022年凸版印刷(現・TOPPAN)入社。入社以来、自主事業の新規事業開発に携わり、PLAT UMEKITAの企画開発のほか、小中学校向けに「キャリア教育」をテーマにした新サービスを企画。現在は、PLAT UMEKITAをはじめとした各種イベントや展示空間のディレクションを行う。犬とお散歩するのが好き。

PLAT UMEKITAとは?

TOPPAN株式会社が運営する、大阪駅前・うめきた公園にある体験型共創拠点「PLAT UMEKITA」。IDEAS FOR GOODを運営するハーチ株式会社は、共創パートナーとして参画しています。「エシカルテインメント(Ethical × Entertainment)」をテーマに、社会課題を自分ごととして体感できる展示やイベントを通じて、未来につながるアイデアと出会える場をめざしています。

【参照サイト】PLAT UMEKITA

※1,環境省 消費者向け情報 | 食品ロスポータルサイト

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