パブで父親たちがビール片手に三つ編みを練習。グッドニュース5選【2026年3月後半】

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社会をもっとよくする世界のアイデアマガジン、IDEAS FOR GOODの編集部が選ぶ、今月の「ちょっと心が明るくなる世界のグッドニュース」。前回の記事では、フランス初、LGBTQ+高齢者向けの共同住宅や、空に向かって叫ぶ癒しのクラブなどを紹介した。

日々飛び交う悲しいニュースや、不安になる情報、ネガティブな感情ばかりを生む議論に疲れたあなたに。世界では同じくらい良いこともたくさん起こっているという事実に少しのあいだ心を癒し、また明日から動き出そうと思える活力になれば幸いだ。

愛に溢れた世界のグッドニュース5選

01.ランドセルリメイクで6年間の相棒を「一生モノ」へ

小学校生活で、6年間背負い続けたランドセル。長い間ともに過ごしたぶん、すこし傷もついている。それでも、その一つひとつに思い出が宿っているようで、そんな相棒をただ押し入れに眠らせておくのは少し寂しい──こうした想いに応えるように、土屋鞄製造所ではランドセルを日常使いできる革小物へ作り替えるリメイクサービスを行っている。

リメイクのラインナップは、ミニチュアランドセルやカードケース、ペンケース、フォトフレームなど。ランドセルに刻まれた傷やシミ、使い込まれた風合いを生かしながら、職人の手で仕立ててくれるという。

近年、リメイクやリペアに注目が集まっているが、それは単なる「エコ活動」や「節約」ではなく、「愛着の循環」でもある。

ともに時を過ごしたランドセルが、形を変えて再び暮らしに溶け込む。まるで6年間の相棒が新しい門出を祝福し、また一緒に走りだそうと応援してくれているかのようだ。

ランドセルをリメイクする様子

【参照サイト】TSUCHIYA RANDOSERU

02.幸せのカギは自転車にあり?世界幸福度ランキング上位国の共通点

朝の光を浴びながら、自転車で街を駆け抜ける。そんな何気ない時間が、実は「幸せ」のカギを握っているのかもしれない。

2026年版「世界幸福度報告書」が3月に発表された。首位は、9年連続でフィンランドが獲得。さらに、ランキングにはデンマーク、アイスランド、スウェーデン、オランダなど欧州の国々が上位にランクインしている。

そして、興味深いのは、上位にランクインする国々の多くが自転車をよく使う国であるという事実だ。例えばヘルシンキは、2050年までに自動車のない都市になるという目標を掲げ、広範な自転車レーン網の整備や歩行者優先の都市計画に投資。その他の都市でも、人々を第一に考え、自転車政策を含め都市の住みやすさへの投資が行われている。

これらの国において、自転車は移動手段でありながら、人々がまちでの暮らしを自分たちの手に取り戻し、心地よく生きられるためのツールともなっているのではないだろうか。ペダルを漕ぎながら頬に風を感じる時間が、私たちの幸せを作ってくれるのかもしれない。

【参照サイト】The top countries on the World Happiness Report love riding bicycles|Momentum Mag

03.英国の「蝶に優しい」まち

英国ドーセット州のまち・ギリンガムは、「蝶に優しいまち」になることを宣言した。ギリンガムは、蝶の生息環境の改善や整備、農薬の使用中止等の措置を講じる誓約書に署名するほか、住民たちに蜜の豊富な花を植えるよう呼びかけている。まちぐるみで、蝶が生きやすい環境を整えているのだ。

今後は、蛾など夜行性生物のために、専用の植栽や設備を備えた「月の草原」を整備することも目指しているという。

この試みは、私たちが「人間中心」の視点を少しだけずらし、他の生命との共生を選び始めた証でもある。色鮮やかな羽が舞う景色は、きっと私たちが自然の一部であることを思い出させてくれる美しいものとなるだろう。

【参照サイト】This town has been named the first butterfly-friendly town|BBC

04.ビールとともに三つ編みの練習。パブに集まるお父さんたちのコミュニティ

ロンドンのパブに集まるお父さんたち。その手にあるのは、色とりどりのヘアゴムとブラシだ。ワークショップ「Pints & Ponytails(ビールとポニーテール)」では、父親たちが娘のヘアスタイリングを学び、ポニーテールや三つ編みに挑む。最初は慣れない手つきのお父さんたちだが、なかには、ポニーテールさえまともに編めない状態から、ディズニー映画のプリンセスのような髪型ができるまでになったという参加者もいたという。

この取り組みが注目を集めた背景には、父親たちの「育児をどう行えば良いかわからない」という迷いを支える場の不足がある。オンライン上で大きな反響を呼んだのも、「やってみたいけれど学ぶ機会がなかった」という共感の広がりがあったからだ。

ここで生まれているのは、単なるスキル習得ではない。父親同士が悩みや喜びを分かち合い、ケアに関わる自信を育むコミュニティである。

 

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【参照サイト】Dans cet atelier à Londres, les papas apprennent à coiffer leurs filles une bière à la main|Creapills

05.大学キャンパスにある「人生の先輩」への直通電話

アメリカ・ボストンの大学キャンパスに現れた、鮮やかな黄色の公衆電話「Call a Boomer」。学生が受話器を取ると、電話の先には人生経験豊かな高齢者が待っており、世代を超えた会話が生まれる仕組みだ。

このプロジェクトでは、あらかじめ登録された高齢者ボランティアが通話に応じる仕組みになっており、進路の悩みから日常の雑談まで、話すテーマは自由だ。若者の孤独やメンタルヘルスの課題、そして高齢者の社会的孤立という、異なる世代に共通する問題に同時にアプローチしている。

IDEAS FOR GOODでは以前、公衆電話が政治的分断を乗り越える「対話の場」になり得るという脳科学的な視点を紹介した。対面でもテキストでもない、「声だけの対話」は、相手への共感や信頼を生みやすいことが示唆されている。Call a Boomerもまた、このアナログなコミュニケーションの力を活かし、世代間の距離を縮めている取り組みと言えるだろう。

支持政党が違うとわかりあえない、ではないかも。「反対派とつながる電話」実験で幸福度上昇が確認

【参照サイト】‘Call a Boomer’ payphones help cure loneliness, spark friendships across generations

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