【10/14@京都】サーキュラーエコノミー最前線。持続可能な価値創造のビジネスモデルと京都の可能性

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サーキュラーエコノミー最前線:持続可能な価値創造のビジネスモデルと京都の可能性 〜Circular Business Design School Kyotoキックオフ公開セッション〜

近年、大量生産・消費・廃棄につながる一方通行型の経済(リニアエコノミー)から、持続可能な形で資源を効率的・循環的に有効利用し、付加価値を生み出す経済の仕組み「サーキュラーエコノミー(循環経済)」への移行が世界的潮流となり、日本政府もサーキュラーエコノミーの実現を国家戦略と位置付け、取り組みを加速させています。

これまで、市民・事業者等との協働により、持続可能な循環型社会の実現に向けて着実に歩みを進めてきた京都市。今回、歴史、産業、文化など、その強みを生かし、経済成長と同時に環境や地域の再生を目指す「サーキュラーエコノミー」への移行に向けた新たな取組を開始します。それが、2025年10月より開催される、サーキュラーエコノミーをテーマとした市内事業者向けのラーニング・プログラム「Circular Business Design School Kyoto(サーキュラービジネスデザインスクール京都)」です。

その幕開けを飾る本イベントでは、サーキュラーエコノミーをめぐる国内外の潮流と事例を俯瞰的に捉え、産業構造の変革と文化資本の活用を通じた「持続可能な価値創造」の方法を模索します。当日ゲストに迎えるのは、サーキュラーエコノミー・サーキュラーデザインの理論と実践を牽引するお二人。廃棄物や副産物を資源として再定義し、産業と社会をつなぐ循環モデルを実装してきた、アミタホールディングス株式会社 代表取締役社長兼CIOOの末次貴英氏。そして、地域で培われてきた地場産業や文化の知恵からこれからの時代に求められる循環型かつ高付加価値の仕組みの実装を探求する、COS KYOTO株式会社 代表取締役/EDONOMY®研究家の北林功氏です。

イベント前半は各登壇者から事業や実践の知見を共有いただき、後半のパネルディスカッションでは「循環型ビジネスによる価値創造」をテーマに、世界潮流・産業・文化資本の3つの視点から京都の可能性を多面的に議論します。

本イベントのテーマに関心を持つ起業家やビジネスパーソンはもちろん、自治体の皆様、研究者、学生の皆様など、さまざまな立場の方にとって、サーキュラーエコノミーを望ましい未来へと接続するための理論的理解と実践的ヒントを同時に得られる場となるはずです。

サーキュラーエコノミーを資源循環の仕組みにとどめるのではなく、持続可能な価値創造の源泉としてどのように社会に実装できるのか。世界で加速する潮流、産業界における循環モデルの実践、そして京都が誇る文化資本と生活知──それらを掛け合わせることで、どのようなデザインやビジネス、ライフスタイルが生まれ得るのか。サーキュラーエコノミーを未来につなげるための道筋を、研究者や実践者とともに京都市から構想してみませんか。

イベント概要

日時:2025年10月14日(火)17:00–19:00(16:30開場)
会場:QUESTION 7F Creative Commons(京都市中京区河原町通御池下る下丸屋町390-2)
形式:対面のみ
定員:80名程度(要申込・先着順)
参加費:無料
参加方法:Peatixよりお申し込みください(締め切り10月14日12:00)

※ 本イベントはCircular Business Design School Kyoto(サーキュラービジネスデザインスクール京都)への応募サイトではなく、その初回となるキックオフイベントへの一般参加登録ページです。プログラムへの応募はこちらをご覧ください(締め切り9月26日17時)

当日のスケジュール(予定)

16:30 会場受付開始

前半:基調講演

17:00 オープニング
17:15  基調インプット|なぜサーキュラーエコノミーが必要か──世界潮流と京都への示唆:加藤 佑
17:27 ゲストトーク①|エコシステムとしてのサーキュラーエコノミー──環境・経済・社会をつなぐ新しい価値創造:末次 貴英氏
17:47 ゲストトーク②|文化と循環が生み出す付加価値──京都から考えるサーキュラーエコノミーの未来:北林 功氏

後半:パネルディスカッション

18:12 テーマディスカッション|循環型ビジネスでどう価値創造するか──世界潮流・産業・文化から考える京都の可能性

  • 各講演を受けての総括ディスカッション
  • 欧州・アジアのCE動向を踏まえて、京都はどのようにあるべきか
  • 不要とされる物を資源化し、付加価値を生むビジネスのカギとは
  • 文化や里山の知恵を高付加価値モデルに転換する仕組みとは
  • 都市と自然が近接する京都市の強みをどう活かせるか

18:40 質疑応答
18:50 クロージング
19:00 終了

※ 第2部(19:15–21:00)はプログラム参加者を対象とした交流・ネットワーキングを実施します。

特別ゲスト・登壇パネリスト(敬称略・順不同)

末次 貴英(アミタホールディングス株式会社 代表取締役社長兼CIOO)

アミタグループ合流後、再資源化拠点の立ち上げや運営管理、地域資源循環モデルの構築、廃棄物リサイクルを始めとした総合的なソリューション提供に従事。2019年よりアミタ株式会社の取締役執行役員、2020年より同社代表取締役、アミタホールディングス株式会社の取締役就任を経て、2024年より代表取締役社長に就任。現在はCIOO(最高統合執行責任者)として、中長期の成長戦略を踏まえたステークホルダーとの対話や、グループ全体の業務執行を統括。2024年1月に設立された一般社団法人エコシステム社会機構(ESA)の代表理事を務め、産学官連携による「循環」と「共生」を駆動力とした「エコシステム社会」共創のために尽力している。

北林 功(COS KYOTO株式会社 代表取締役/EDONOMY®研究家)

COS KYOTO株式会社 代表取締役/一般社団法人DESIGN KYOTO代表理事。奈良県生まれ。物心ついた頃より人生のテーマを「美しい自然環境の中、人が笑顔で過ごせる社会の構築」と据えて活動。大学時代は、公共政策論の研究や内閣府国際青年交流事業フィンランド派遣団に参加。大阪ガス(京都)でのエネルギー設備営業、グロービス(東京)での人材育成コンサルタントを経て、同志社大学大学院ビジネス研究科にて「文化ビジネス」を研究。2013年にCOS KYOTO株式会社を設立し、地域の風土・歴史が育んてきた叡智を紐解き、インプットと体験を通じて、現代社会にアップデートして活かしていく「文化ビジネスコーディネート」を軸に地域創生・人材育成・文化交流の事業を展開。2016年よりDESIGN WEEK KYOTOを主宰。[https://cos-kyoto.com/edonomy]

加藤 佑(ハーチ株式会社・代表)/ファシリテーター

2015年にハーチ株式会社を創業。社会をもっとよくする世界のアイデアマガジン「IDEAS FOR GOOD」、サーキュラーエコノミー専門メディア「Circular Economy Hub」、横浜のサーキュラーエコノミープラットフォーム「Circular Yokohama」など、サステナビリティ領域のデジタルメディアを運営するほか、企業・自治体・教育機関との連携によりサステナビリティ・サーキュラーエコノミー推進に従事。2023年4月にB Corp認証を取得。英国ケンブリッジ大学サステナビリティ・リーダーシップ研究所 Sustainable marketing, media and creative修了。東京大学教育学部卒。

こんな方におすすめ

  • サーキュラーエコノミーの最前線に触れ、国際潮流と国内実装の両面を学びたい方
  • 自社や組織で循環型ビジネスモデルの構築を模索している経営者・事業責任者の方
  • サステナブルな社会システムづくりに関わる事業企画、研究開発に携わっている方
  • 地域資源や伝統文化を活かした高付加価値事業に関心を持つ実務家の方
  • 環境経済学・社会デザイン・文化政策など学術的観点から循環社会を研究する方
  • 循環と文化を統合した「京都発モデル」に関心を持つ自治体職員・政策立案者の方
  • サーキュラーエコノミーの潮流をキャリアや研究テーマに取り入れたい学生・若手研究者の方
  • サーキュラーエコノミー分野でのスタートアップ創業を検討している方
  • 同プログラムと連携を図りたい企業・金融機関・投資家・大学・自治体関係者の皆様

Circular Business Design School Kyotoとは?

京都には1200年の歴史の中で育まれた「しまつのこころ」や循環型の暮らし、モノづくり文化など、時代を超えて輝き続ける資産がある。気候変動や生物多様性の保全など地球規模の課題が深刻化する中で求められる循環型の未来を実現するには、これらの叡智を現代に活かし、未来につなぐ創造力が必要だ。そこで、IDEAS FOR GOODを運営するハーチ株式会社では、京都というまちに根付く循環型の叡智と最先端のサーキュラーエコノミー知見に基づく未来志向を掛け合わせることで、ともに欲しい未来を描き、実現するための学習プログラムを2025年10月より開始。「Decode Culture, Design Future 叡智をほどき、革新をしつらえる」──伝統の先に続く循環型の未来を、京都から。

URL:Circular Business Design School Kyoto(サーキュラービジネスデザインスクール京都)

本キックオフイベントだけではなく、11月にはプログラム中盤での交流会、1月には成果発表および交流会の実施を予定しております。引き続きCircular Business Design School Kyotoからのイベント公開の通知をご希望の方は、下記リンク先のPeatixにて主催者をフォローしてお待ちくださいませ。

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