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【まとめ】家庭菜園を始めるための世界のアイデア

家庭菜園

おうち時間増加で家庭菜園ブーム

新型コロナウイルス感染症の拡大による外出自粛、テレワークの定着に伴い、家庭菜園に夢中になる人が増加している。米国のある種会社では売上げが昨年3月に比べ300%増加し、イギリスでも野菜やハーブを栽培するための大型コンテナが昨年同月比で8倍もの売れ行きだという。

なぜ家庭菜園がよいのか?

こうした都市住民の「自給自足」「生産」への関心が高まっていることは歓迎すべきことだ。人々が家庭菜園を行うことで、地域や環境への貢献にもつながる。

まず、家庭菜園によって食の輸送距離を意味するフード・マイレージを減らすことができる。食品の生産地と消費する場所が遠ければ遠いほど、輸送にかかるエネルギーが大きくなってしまい、環境負荷がかかってしまう。そうした理由から「地産地消」も推奨されているが、家庭菜園であれば地産地消以上にフード・マイレージを減らすことが可能であるのだ。

さらに、自分で食べるものを自分で育てることで無農薬野菜を食べられるだけではなく、植物について学んだり、種まきから堆肥化までのサイクルを見たりすることができる。そうすることで自然と農家の大変さや農薬・化学肥料の問題、食糧自給率の低さ、それに気候変動の影響なども学んでいくだろう。

しかも自分で作った野菜は美味しく感じられ、食品ロス削減にもつながるため、いいこと尽くめだ。

ここでは、IDEAS FOR GOODでこれまで取り上げてきた家庭菜園を普及させるための世界のアイデアをご紹介する。

01.野菜を育てる人と野菜が欲しい人をつなぐプラットフォーム

野菜を育てる人と野菜が欲しい人をつなぐプラットフォーム「grow SHARE」


growがめざすのは、自分が口にするものを自分でつくる自給自足を超えた、「共給共足」の社会をつくること。言い換えると、一人や家族単体ではなく「みんなでつくってみんなで食べること」だ。

grow SHAREの特徴は二つ。「AIによる栽培サポート」と「コミュニティづくり」である。ユーザーが栽培する野菜を決めたら、ウェブサイト「grow SHARE」上で、野菜を育てる場所を「vegeSPOT(ベジスポット)」として地図に登録。その際、栽培する野菜の種類を登録すると、AI予測による発芽から収穫までのスケジュールが提供され、栽培をサポートしてくれる。

  • 国名:日本
  • 団体(企業)名:プランティオ株式会社
02.イケアの家庭菜園プロジェクト

イケアが家庭菜園プロジェクトをスタート。野菜は自宅で生産する時代


家具流通大手のイケアの「消費者自身の自宅で行うことができる、先進的な家庭菜園」を提案する「GARDENING WILL SAVE THE WORLD(ガーデニングは世界を救う)」プロジェクト。お洒落な家具の低価格供給を得意とするイケアと新進気鋭のデザイナーTom Dixonのコラボレーションにより、手に届くような価格で、未来的かつ持続可能な家庭栽培の提供を可能にすることを目指している。

アーバンファームなら新たに耕地を購入する必要も、都市生活を捨てる一大決心をする必要もなく手軽にスタートできる。

  • 国名:スウェーデン
  • 団体(企業)名:イケア
03.野菜の宅配・種の販売とコンポストセット

都市でも始められる小さな循環を。野菜の宅配・種の販売とコンポストがセットで登場


環境負荷の少ない野菜の宅配・販売を行う株式会社坂ノ途中、農家や漁師と消費者をつなぐアプリを運営する株式会社ポケットマルシェ、そしてLFCコンポストと呼ばれる画期的な堆肥化バッグを販売するローカルフードサイクリング株式会社の3社が開始した、「野菜の配達×コンポスト」や「種の販売×コンポスト」をセットにした画期的なサービス。自宅で料理や野菜の栽培を楽しみつつ、最終的に出たごみを堆肥化して土に還し、また野菜を育てることができるものだ。

  • 国名:日本
  • 団体(企業)名:株式会社坂ノ途中/株式会社ポケットマルシェ/ローカルフードサイクリング株式会社
04.自宅でオーガニック農業が簡単にできるドラム式ガーデニング装置

今日からあなたもプチ農家。自宅でオーガニック農業が簡単にできるドラム式ガーデニング装置


室内で野菜を育てるドラム式のガーデニング装置『OGarden Smart』は、野菜の育てやすさにおいて画期的である。真ん中の車輪が回転するようになっており、LEDライトがまんべんなく苗に当たるように設計されている。また、苗は60種類、種は30種類を同時に育てることができる。手間は少なく、水のタンクが下の棚の中にあるのでここから自動的に苗に水が行き届く。このタンクは約10日間、水を保つことができる。

育て方もシンプルだ。まずOGardenのサイトから種を購入し、発芽させ3週間を目処に上の円形装置に鉢を移動させる。その後、10日から20日で収穫が可能となる。手順が簡単なため、栽培に失敗する可能性は限りなく低い。

  • 国名:カナダ
  • 団体(企業)名: OGarden
05.みつばちに優しいガーデニング

おうち時間で種まきしよう。楽しく生態系も豊かにするおすすめプロジェクト2選


農民連食品分析センターが呼びかける「みつばちかだんプロジェクト」。このプロジェクトではミツバチが好む花を年中揃えようと、春はレンゲとクローバー、ヘアリーベッチ、初夏にゴマ、夏秋にそばを用意。

種は農民連食品分析センターだけに「農家目線」で種をセレクトされている。1袋に1平方メートル分の種が入っており、種はセットでも単品でも注文できる。これからの時期に種をまくとしたら胡麻と蕎麦。蕎麦はうまくいけばちょっとだけ蕎麦や蕎麦がきを楽しむことができ、みつばちにも自分にも嬉しいガーデニングになりそうだ。

  • 国名:日本
  • 団体(企業)名:農民連食品分析センター
06.オープンな室内農業システム

イケアのイノベーションラボ「SPACE10」が取り組む、ユニークなプロジェクト7選

世界各地で食糧需要を満たすためにつくられた室内農業(都市型農業)システム『Grow Room』。この球状の小さな農園プロジェクトの特徴は、ただ室内で野菜を育てることだけではない。すべての設計方法をオープンソースで公開していることだ。きっかけは、Grow Roomがコペンハーゲンの建築フェスティバルで取り上げられた際に、アジアや南米など世界各国から、ぜひ次はわが国でエキシビションを開催してくれないか、という声が届いたこと。製作者のSPACE10のメンバーは、それぞれの地域環境に合った形でGrow Roomを自作するのが最善だ、と設計方法を公開することにした。

  • 国名:スウェーデン
  • 団体(企業)名:SPACE10
07.新鮮な野菜を自宅で簡単に栽培できるスマートガーデン

新鮮な野菜を自宅で簡単栽培。MITのエンジニアが開発したスマートガーデン「The Herb Garden」


新鮮な野菜を自宅で簡単に栽培できるスマートガーデン「The Herb Garden」。この製品の特徴は、内蔵コンピューターとセンサー、光を自動調節して野菜が育てられることだ。専用のスマホアプリが、水や肥料をやるタイミング、温度、収穫時期など、野菜の状態をリアルタイムで教えてくれる。

また、出張や旅行などで長期間留守にするときも、遠隔でコントロールできるので安心だ。アプリを「休暇モード」に切り替えると、野菜やハーブの成長速度をゆっくりにするという。アプリ上では、栽培している野菜を使ったレシピも載っており、専用シードポッドや肥料の注文もそこからできる。

  • 国名:アメリカ
  • 団体(企業)名:GardenByte

まとめ

いかがだっただろうか?家庭菜園は自然環境と向き合うことから、外出自粛によるストレス解消にも役立つ。育てて、食べて、堆肥にして、また育てるという循環は、地球環境にも・あなたの身体にも、そして心にも効くのだ。

あなたもぜひ、この機会に家庭菜園を始めてみてはいかがだろうか。

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