今日からあなたもプチ農家。自宅でオーガニック農業が簡単にできるドラム式ガーデニング装置

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農業就業人口が減少し、同時に高齢化も進んでいる。農林水産省の調査によると、農業就業人口は2000年の389万人から2017年には181万人と半分以下になっている。また、農業就業者の平均年齢も2017年時点で66.7歳と、2000年の61.1歳よりも大幅に高齢化が進んでいる。

一方、都会にいながらにして農業に携わりたい人は増えているという。その証拠として、都会を中心に展開する貸農園やシェアリングの畑が人気を博している。

しかし、どっぷり農業に浸かることはできない。そんな方に朗報がある。

室内で野菜を育てるドラム式のガーデニング装置『OGarden Smart』は、野菜の育てやすさにおいて画期的である。真ん中の車輪が回転するようになっており、LEDライトがまんべんなく苗に当たるように設計されている。また、苗は60種類、種は30種類を同時に育てることができる。手間は少なく、水のタンクが下の棚の中にあるのでここから自動的に苗に水が行き届く。このタンクは約10日間、水を保つことができる。

部屋のインテリアとしても馴染むモダンなデザイン

育て方はシンプルだ。まずOGardenのサイトから種を購入し、発芽させ3週間を目処に上の円形装置に鉢を移動させる。その後、10日から20日で収穫が可能となる。手順が簡単なため、栽培に失敗する可能性は限りなく低い。

LEDライトは120ワットで低電力、収穫したらすぐに食べられるので輸送費もゼロ。光がしっかり当たるので、農薬も使用しない。さらに有機肥料と有機土壌を使うため、100%オーガニックである。環境への負荷を減らすことができ、なおかつ野菜をスーパーで買うよりも断然費用は安いため経済的である。

開発したOGarden社は、この装置の開発のためにクラウドファンディングサイトKICKSTARTERで資金を募り、約170万円の目標に対して9,000万円以上が集まったというのだから驚きだ。

大きさは、高さ134.6 x 幅73.65 x 奥行き38.1とコンパクトなので一人暮らしの部屋でも栽培可能だ。装置自体もオシャレに設計されているため、インテリアとしても機能する。何よりも自分が食べる野菜が育っていく様子を見るのは楽しいのではないだろうか。

この装置を利用することで、誰しもが「プチ農家」になれる。日本のような国土が狭い国でこそ必要であり、このような商品をきっかけにして家庭菜園を始める人が増え、食料自給率を上げる格好のアイテムとなる可能性を大いに秘めている。残念ながら現在配達は欧米諸国のみであるが、日本でも購入できる日が待ち遠しい。

【参考サイト】 OGarden 公式ホームページ
画像提供:OGarden

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