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森林破壊

森林破壊とは?(What is Deforestation)

森林破壊とは、自然回復力を上回るスピードでの森林伐採や焼失が原因で、世界の森林面積が減少している状況のことを指します。森林破壊の進行状況は地域により差がありますが、特に深刻化しているのがマレーシア、インドネシアをはじめとする東南アジアと、世界最大の熱帯雨林アマゾンを要する南米です。

数字で見る森林破壊(Facts & Figures)

世界で進行している森林破壊の現状に関する数字と事実をまとめています。

  • 世界の森林面積は約40億ヘクタールで陸地の31%を占めている(WWF
  • 年間1870万エーカー(約756万ヘクタール)の森林が失われており、これは1分間にサッカーコート27面分が失われているのと同等のスピード(WWF
  • 世界の森林のうち50%はすでに消失しており、20%が消失の危機にあり、残りの多くも断片的に伐採されている。原生林のまま残っているのはわずか15%しかない(WRI
  • このまま森林破壊が続けば100年以内に熱帯雨林がなくなる(The Guardian
  • 世界全体の森林面積の65%を有する118ヵ国で毎年1,980万ヘクタールの森林が火災によって消失している(FAO
  • 森林破壊が原因で次の四半世紀までに最大28,000種の生物が絶滅すると推定されている(Rainforest Guardians
  • 世界人口の25%以上に相当する約16億人の人々が生活の糧を森林に頼っている(FAO
  • 森林破壊は世界の年間温室効果ガス排出量の12~17%に貢献している(WRI
  • マレーシア、インドネシアなどにまたがるボルネオ島では主にパーム油のプランテーション開発が原因で現在までにすでに森林の50%が消滅(WWF

いずれもショッキングな数値が並んでいますが、森林破壊は実際に世界で起こっているという事実だけではなく、それらが生物多様性や人々の暮らし、気候変動など他の社会課題にも密接に結びついていることがよくわかります。

森林破壊の原因(Causes)

森林破壊が進行している原因は様々ですが、主な原因としては下記が挙げられます。

  1. 木材資源調達のための森林伐採
  2. 自然回復力に配慮しない焼き畑農業
  3. 放牧や農地利用のための伐採
  4. 酸性雨による枯れ木
  5. 気候変動や干ばつなどによる森林火災
  6. スキー場やゴルフ場などのレジャー施設開発

建築資材などに利用する木材を調達するための森林伐採、森林の自然回復力を上回る伝統的な焼き畑農業、森林の放牧や農地転換などが主な減として挙げられます。マレーシア領、インドネシア領にまたがる世界で3番目に大きな島、ボルネオ島ではパーム油の生産を目的とする熱帯雨林の農地転換によりすでに50%以上の森林が消失しています。

パーム油のプランテーション

また、他にもドイツでは1970年代にシュバルツバルト(ドイツ語で「黒い森」の意)で大気汚染と酸性雨が原因で針葉樹林が立ち枯れ状態となり、環境問題の象徴として広く知られることとなった。

他にも、最近では気候変動や干ばつを原因とする森林火災が世界各地で問題となっており、アフリカのチャド、オーストラリア、アメリカ、インド、カナダなどでは森林火災による森林の焼失面積が特に大きくなっています。

大規模な森林火災

森林破壊はなぜ問題なのか?(Impacts)

森林破壊が進むことはなぜ問題なのでしょうか。主な理由としては下記が挙げられます。

  1. 温室効果ガスの排出増加
  2. 水源涵養機能の低下
  3. 土壌浸食の増加
  4. 生物多様性の危機
  5. 紛争や貧困などの社会問題

森林は二酸化炭素を吸収し、酸素に変えて大気中に放出します。森林破壊により森林が持つこの二酸化炭素固定機能が失われると、温室効果ガス排出量の増加が進み、気候変動にさらなる悪影響を与えます。

また、森林は大雨が降ったときの増水を抑え、雨が降らなくても河川への水の流出が行われるなど、大気中の水と陸地上の水の量を調整する「水源涵養機能」を有しています。森林破壊によりこの水の循環サイクルが壊れると、洪水やそれに伴う土砂崩れなど様々な問題が起こります。さらに、森林破壊により土壌の水分や栄養分が失われると、土壌浸食が起こり、土壌が荒廃・劣化して砂漠化の原因にもなります。

ほかにも、森林にはわたしたち世界の生態系バランスを保つための様々な生物種が暮らしており、その中には多数の絶滅危惧種も含まれていますが、森林破壊により生物多様性が危機にさらされると、生態系バランスが崩れる可能性があります。

多様な生物が暮らすアマゾンの熱帯雨林

そして、森林破壊はこれらの環境問題だけではなく、社会問題にも密接に結びついている点にも考慮する必要があります。現在では世界人口の4分の1以上に相当する約16億人が森林を生活の糧にして暮らしており、森林が失われることは貧困の助長やそれを発端とする児童労働や強制労働、売春などの増加、森林資源をめぐる地域紛争、違法行為など様々な社会問題を引き起こします。

森林破壊を防ぐためにできること(What We Can Do)

森林破壊を食い止めるために、私たちができることは何なのでしょうか?毎日の生活の中からでも森林を守るためにできることは数多くあります。

  1. 紙(紙コップ、コピーなど)の使用量を減らす
  2. 紙袋などの過剰包装を断る
  3. 再生紙を積極的に購入・利用する
  4. 森林保護に関する第三者認証を取得した製品の購入を心がける
  5. 森林保全活動や団体にボランティアとして参加する
  6. 森林保全団体に寄付をする
  7. 森林破壊の問題を誰かに伝える

日常生活における4つのR(Refuse:買わない、Reduce:減らす、Reuse:再利用する、Recycle:リサイクル)は基本となりますが、それ以外にも、包装パッケージや製品に使われている紙や木材が持続可能な形で調達されていることが客観的に保証されている「FSC(Forest Stewardship Council:森林管理協議会)認証」マークが入った製品を購入するのも購買行動を通じた一つの森林保全活動です。

また、実際に植林などをはじめとする森林保全活動や団体にボランティアとして参加したり、寄付を通じて支援したりすることもできます。森林破壊の問題を子どもたちや友人などに伝え、認識を広げていくのも立派なアクションです。

森林保護に関する国際団体(Organization)

森林保護に関する国際的な団体としては下記が挙げられます。

森林破壊の問題を解決するアイデアたち(Ideas for Good)

IDEAS FOR GOODでは、最先端のテクノロジーやユニークなアイデアで森林破壊の問題解決に取り組む企業やプロジェクトを紹介しています。

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