聴覚障害者にも舞台鑑賞の楽しみを。サムスンがVRで実現する「Theater For All Ears」

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近年では聴覚障害者が利用できるサービスや製品は増えているものの、劇場における舞台鑑賞においては依然困難が伴うというのが現状だ。そこで、電子業界大手のサムスンが開始したのが、VR(仮想現実)の技術を活用して聴覚障害を持つ人々でも手話通訳を介さずに劇場で舞台を楽しめるようにするプロジェクト「Theater For All Ears」だ。

このプロジェクトは、サムスンが開発しているVRヘッドマウントディスプレイ「Gear VR」とスマートフォンを使用することで、俳優が発した言葉の字幕をリアルタイムで見ることができるようにするというものだ。

この独創的で革新的なプロジェクトはブラジルの広告代理店Leo burnett Tailor Madeとの連携により生まれたもので、ブラジルのFrei Caneca Theatreで2017年5月12日に初演された演劇「O Pai(The Father)」からスタートした。

サムスン・ブラジルで企業向けマーケティング&コンシューマーエレクトロニクス部門のディレクターを務めるAndrea Mello氏は、「サムスンの技術がすべての劇場で用いられるようになれば、私たちは人々の生活を変えることができる。このプロジェクトでは、聴覚障害者が細かいディティールを失わずに風景、ステージング、字幕を視覚化して完全にショーを体験できるような、特別な体験を提供している。サムスンでは、自分たちの技術を通じて人々の生活を変えることが最も大事なのだ」と述べている。

「Theater For All Ears」では、VRの技術を用いることで聴覚障害を持つ人もそうでない人も同じ空間で一緒に舞台を楽しむことができるようになる。このプロジェクトがより浸透すれば、今まで聴覚障害を理由に舞台鑑賞を敬遠していた人にもより気軽に劇場まで足を運べるようになるはずだ。テクノロジーを活用してエンターテインメントのバリアフリーを実現する素敵なアイデアだ。

【参考サイト】Theatre for All Ears: Samsung Offers a Unique Experience for the Hearing Impaired

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