ゲームももっとインクルーシブに。手足が不自由でも簡単に使えるコントローラー

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アメリカは、常に世界のさまざまな国に兵を送り出している国だ。故に、傷病兵のリハビリがいつも社会的課題として挙げられている。

パラリンピックのアメリカ代表の選手にも、かつてイラクやアフガニスタンに従軍し手足を失ったという者が少なくない。傷病兵の回復と、その後の社会復帰をいかに促進するか。独立戦争の昔から、アメリカでは真剣に思案しなければならない問題である。

我々もよく知っているコンピューター企業マイクロソフトも、ゲームを通してこの問題に取り組んでいる。同社は先頃、家庭用ゲームXboxの専用コントローラーである「Xbox Adaptive Controller」を発表した。

Image via Microsoft

白い筐体に、ターンテーブルのような大きなボタンがふたつ。手に持つのではなく、卓上に置いて使う。そう、これは手に障害を持つ人のためのコントローラーなのだ。指がなくても、大きなボタンを叩いてゲームをプレイする。十字キーも大きめのデザインだ。

最大の特徴は、筐体の背面に並んだ19個の3.5mmジャックである。これが何を意味するか、おわかりだろうか? 障害の具合に合わせてスイッチを拡張できる、ということだ。また、両手がない人も足でコントローラーを操作できるようになっている。

だから、このXbox Adaptive Controllerの「正しい扱い方」というものは存在しない。自由自在のカスタマイズが可能で、故に健常者が自分に合った操作を開発するために使用しても構わない。「障害者のための製品」というよりは、「障害の有無を問題にしない製品」と表現するべきか。

そしてもうひとつ注目すべきは、多くの人が手に入れやすい価格である。現在、99ドル99セント(約1万1000円)でのプレオーダーを受け付けている。

ゲームは誰しもが楽しめるものであるべきだ。個々の身体の違いを理解し、それに合わせたカスタマイズを可能にする。それこそが本当の意味のバリアフリーではないか。

【参照サイト】Xbox Adaptive Controller
(※画像:Microsoftより引用)