ロンドン発、IoTでコーヒーカップのシェアリングを実現する「Cup Club」

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寒さが厳しさを増すにつれ、それと同時に消費が増えるのがホットドリンクだ。朝の通勤途中にカフェでコーヒーを買ってから出勤するという方も多いのではないだろうか。この時期には使い捨て紙カップの消費も自ずと増えるが、そこで課題になるのが、大量に廃棄されるコーヒーカップの問題だ。

IDEAS FOR GOODでは以前にも「#SquareMileChallenge」というコーヒーカップのリサイクルの取り組みを紹介したが、今回ご紹介するのは、同じロンドンで始まった、テクノロジーを活用してコーヒーカップのリサイクルを促すもう一つのユニークなサブスクリプションサービス「Cup Club」だ。

新しいプラスチックの循環型ビジネスモデルを競うアクセラレータプログラム「New Plastics Economy Circular Design Challenge」で勝者となったこのCup Clubは、RFIDタグがついた世界初となるIoTスマートカップを用いて、消費者にカップのリサイクルを促すエコシステムを構築した。

消費者はCup Clubに参加すると、どのショップでコーヒーを購入したかに関係なく、このプログラムに登録している店舗であればどこでもカップを返すことができる。複数の返却ポイントを用意することでユーザーの参加を容易にしている。

コーヒーショップが競合ブランドなども分け隔てなく参加できる仕組みは前回紹介した#SquareMileChallengeと同様だが、Cup Clubの場合は、紙コップを回収して資源としてリサイクルするのではなく、カップそのものを再利用するという仕組みとなっている。いわば、自転車シェアリングのコーヒーカップ版といったイメージだ。

Cup Clubのユニークな点は、RFIDタグとIoT技術の組み合わせによりコーヒーカップの現在地を追跡できるようになっており、ユーザーがこのリサイクルシステムの中にとどまるよう、彼らに対してリワードを与えることができるという点だ。この追跡システムにより、ユーザーがカップを返さなかったり、ユーザーの参加率が下がるといった従来のリサイクルプログラムにありがちな課題を解決している。また、参加する店舗は様々なマーケティングキャンペーンを打つことが可能だ。

Cup Club は2017年にロンドンでテストが行われ、2018年には全市に展開が計画されている。Cup Clubチームは今後そのノウハウをプラスチック飲料ボトルにも応用し、さらには世界中の都市にも活動を拡大する予定だ。

世界では毎年数十億ものコーヒーカップが廃棄されているが、カップの再利用を都市レベルで機能させるのは簡単なことではない。Cup Clubは、RFIDタグとIoTのテクノロジーを活用することでカップの場所を追跡可能にするとともに、消費者にもコーヒーショップにもプログラムに参画するメリットを提供している。今後の展開に期待したいところだ。

【参照サイト】Cup Club
【参照サイト】Circular Design Challenge winner Cup Club
(※画像:Cup Club Facebookより引用)

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