ニューヨーク発、船長もレンタルできるボートのシェアリングサービス「Sailo」

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最近では自動車や自転車のシェアリングサービスが盛んだが、車でできるのならヘリコプターや船でもできるのが道理だ。だが、これらの乗り物が車と大きく異なるのは、それらを所有する人、操縦できる人がとても少ない点、そしてドライブコースガイドにあたるものが少ないという点だろう。この点がどうにかなれば、非日常感のある乗り物でもシェアリングサービスが発展する。

ニューヨークとフロリダを拠点に活動する「SAILO」が提供するのは、オンラインでボートを貸したい人、借りたい人、そして操縦したい人を結ぶプラットフォームだ。

借りたい人は搭乗する場所や期間などから好みのボートを選び、貸したい人と直接コミュニケーションを取る。貸している人が必要な資格を持っている場合は自分でボートを操縦し、持っていない場合はSailoが公開している船長のリストから操縦する人を選ぶ。予約の希望が来たときに、船長の方から借りる人、貸す人に直接コンタクトを取ることも可能だ。

これで操縦する人が見つからないという問題は解決する。そしてコースガイドがないという問題についてはSailoのコンシェルジュサービスを利用することで解決する。1日でも1ヶ月でも、連絡すればSailoが無料で旅のプランニングを手伝ってくれる。ちなみにSailoから提案しているスペシャルオファーもあり、今だと大晦日から新年にかけてのニューイヤークルーズが予約できる。日本では夏の風物詩である花火が、年末年始にかけて船上で楽しめたりする。

最後に、ボートの所有者があまりおらず、貸し手が少ないという問題については、むしろ自分が所有者になるというのもおすすめだ。最近では収益を得る目的で自宅を民泊として貸し出す人も増えているが、同様にビジネス目的でボートのオーナーになるのだ。Sailoでもボートのオーナーになることでかかるコストと収益を試算するサービス「Boat Calculator」を提供している。シェアリングエコノミーはあらゆる領域に広がっているが、まだまだシェアすることでより多くの人が恩恵を受けられるモノやサービスはたくさんありそうだ。

【参照サイト】SAILO

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