プラスチックは使わない。インド生まれの環境とカラダに優しい弁当箱

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あなたはどのような弁当箱を使っているだろうか。日本には昔から、おにぎりを包む竹の皮や漆塗り、曲げわっぱの弁当箱など、美しい弁当箱がたくさんある。創作工夫に富んだ弁当箱は料理を一層美味しくし、食事の時間をより楽しいものにしてくれる。

一方で、普段はプラスチック製の弁当箱を持参している人や、プラスチック包装のコンビニ弁当を買う人は多いだろう。プラスチックは軽くて壊れにくい大変便利な素材だが、廃棄の際には生分解されずに自然界に数百年残ってしまう短所がある。環境に負荷をかけるとわかっていても、現代社会においてプラスチックを使わずに生活するのは難しい。

ドイツのベルリンに住むMustafa氏もその1人だ。Mustafa氏は2人の子供の父親として、家族の健康のためにもプラスチック製でない弁当箱を何年も探していた。そうして創業したのが、インドをはじめとする特定の地域で昔から食料保存用の入れ物に使われてきたステンレス鋼を利用したブランド「ECO Brotbox(エコ弁当箱)」だ。

Ecobrotbox

(c) ECO Brotbox

ECO Brotboxが提案するのは、プラスチックを使わない環境にやさしい生活スタイルと、子供の安全な食生活だ。具体的には4つのポイントがある。

1つ目はエコ。使い捨てのプラスチック製容器包装やペットボトルの代わりに、何度も使用可能なステンレス鋼の容器を使えば、大量のゴミを削減できる。ECO Brotboxの使命は、われわれの子孫に美しい地球を残すことだ。また、この弁当箱は最終的には簡単に他のステンレス鋼製品にリサイクルできるため、廃棄するときも環境に負荷を与えない。

2つ目は健康。ECO Brotboxの弁当箱は、カラダにも優しい。プラスチックの弁当箱は、製造過程で十分な安全対策が取られていないと、ビスフェノールAやフタル酸エステルのような人体に有害な物質を含む場合がある。しかし、食料品用に保証されたステンレス鋼を使った弁当箱や水筒は、有害物質を持たないため安心して使用することができるのだ。

3つ目はフェア。製品の生産地は、主に南インドだ。インドは鋼産業が盛んだが、ECO Brotboxの弁当箱の生産は何世代にも渡ってステンレス鋼を扱ってきた信頼できる家族経営の1社のみが、厳格な生産基準に則って行っている。パートナー企業では、フェアな労働条件のもとで生産が行われていることを創業者のMustafa氏も実際に現地で確認済みだ。価格を抑えるために、貧しい土地の子供が働かされることはない。

そして4つ目は楽しみ。弁当は、大切な人の健康を考え、愛情を込めて作るもの。家庭の味と優しい気持ちがたくさん詰まっている。もし弁当箱が人の気持ちが入った素敵なものだったら、弁当はもっと美味しく感じられるだろう。

プラスチックのない生活への小さな一歩として、身近な人の安全な食生活を保障するECO Brotbox。弁当という世界共通の文化を、インドで長く使われてきた環境に優しい弁当箱でもっと素敵なものにしていくという、異文化とアイデアのとてもいい交流の形だ。

【参照サイト】ECO Brotbox
(※画像提供:ECO Brotbox)

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