世界最大のファーストフードチェーンであるマクドナルドが、2025年までにすべての食品包装紙を再生可能、リサイクル済、もしくはFSC(森林管理協議会)に認定された原料から作ることを発表した。さらに、店舗で出される包装紙を100%リサイクルするという。
マクドナルドは30年程前からEDF+Business(環境保護基金)やFSCなどのNPO団体と協力して廃棄物問題に挑み、持続可能な資源に関する取組みを行ってきた。これまで1億3600キロの包装紙を削減し、使用済み箱を100万トンリサイクルし、10年間で30%のゴミの削減に成功している。2014年には WWFの世界森林保全プログラムに参加した。
しかしながら、現在マクドナルドで使用される包装紙のうち、再生可能な原料から作られたものは50%に留まっている。また、使用済みの包装紙をリサイクルしている店舗はわずか10%だ。
今回の取組みついて、マクドナルドのサプライチェーン及びサステナビリティ責任者のFrancesca DeBiase氏はこう語る。「世界最大のファストフードチェーンとして、地球に良い影響をもたらすために大規模な行動を起こす責任がある。われわれはリサイクルを促進し、美しい地球を創造していくために、お客様が望む変革を行い、廃棄を減らし、使用後の処理を考慮して包装紙を作っていきたい。」
2025年までの目標達成のために、マクドナルドは他企業や地方当局、環境団体と協力し、包装紙デザインを改善する。また、新しいリサイクルプログラムを導入し、レストラン従業員と顧客の教育に努めるという。DeBiase氏は「人と地球に責任を持つ会社として、われわれはこれから更なる努力を続けていく。」と語った。
フードチェーンのゴミは、世界的な問題であり、現在多くの国や自治体、企業が削減に向けて様々な対策を行っている。
マクドナルドのような世界的大企業が、すべての包装紙を再生可能でリサイクルされた紙に置き換えていくことは、地球環境に大きな好影響をもたらすだろう。また、これにより環境保護に向けた各社の取組みにも拍車がかかることが予想される。マクドナルドの環境面における、これからの展開がとても楽しみだ。私たちも個人として、企業として、国として、努力を続けていきたい。