要らなくなったおもちゃを家具へ。プラスチック廃棄を減らす「ecoBirdy」

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世界が直面している課題の1つに、大量生産・大量消費の時代特有の膨大な量の廃棄物の存在がある。とりわけプラスチックごみは、自然に分解されることもなく長期に渡って環境に悪影響を及ぼしているため、速やかな解決が望まれている。

では、一般的な消費財の中でも子ども向けのおもちゃには多くのプラスチックを使っていることをご存知だろうか。ヨーロッパのベルギーでは、人気のおもちゃトップ5に入る子供用バイクやブロック、おままごとキッチンの90%はプラスチックでできており、同じおもちゃは子供の成長にあわせて平均6か月ほどしか遊ばれていない。そして、使われなくなったおもちゃの80%が最終的に焼却場で処分されるか、海に廃棄されているのが現状だ。

そんな子ども向けのおもちゃを魅力的な商品にリサイクルしてごみを減らす取り組みがある。ベルギーの「ecoBirdy」という企業が、壊れたり古くなったりしたプラスチックのおもちゃを集めて子ども向けの家具に作り変えているのだ。

彼らは新たに顔料や樹脂を加えることはなく、すべての製作過程において有害な化学物質を一切用いない。彼らの商品は環境に優しいだけでなく、親が安心して子どもにたくさん使わせることができるような気配りがされているのだ。

リサイクルして作られるのはカラフルで軽いテーブルやイスに加えて、絶滅の危機にひんしているサイのランプやキーウィの入れ物といった動物モチーフの商品。これらの商品には彼らからの強いメッセージが込められている。

このようなプロジェクトを通して同社が達成したいことはシンプルだ。それは、子どもたちがクリエイティブな体験をすると同時に、持続可能な環境も考えられるような作品を作り出すことだ、とecoBirdy共同創業者であるジョリスとバネッサは述べている。

さらに、彼らは子ども向けにプラスチック廃棄に関する絵本を開発したり、学校でおもちゃのごみを回収したりもしている。単にリサイクル商品を作って終わりではなく、子どもの問題意識を高める形で積極的に活動しているのだ。

優れたテクノロジーによってごみを家具へと変身させるアイデアや、それを実現するカラフルで触りたくなるようなデザイン性。さらにはおもちゃを回収するシステム設計にまで取り組んでいるecoBirdyの取り組みには脱帽させられる。これぞ課題解決のお手本と言えるのではないだろうか。

【参照サイト】ecoBirdly

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