夏が近づいてきた。夏休みの定番のひとつといえば、自然の中に囲まれて、みんなでわいわい楽しむバーベキューだろう。
そんな楽しいバーベキューでひとつ心配になるのが、ゴミの処理だ。分別や、風で飛ばされてしまう紙皿など、面倒になることが多い。実際、夏のレジャースポットである山や海には大量のプラスチックが蓄積され、深刻な環境問題となっている。そしてそれらの多くは、食品の包装であると言われている。
ドイツの会社Leaf Republicが販売する100%植物の葉からできたお皿なら、そんな問題を解決してくれるだろう。
プラスチックやノリ、化学製品などを一切使用していないお皿なので、リサイクルも、生物分解も可能だ。しかも、通常の紙皿だと、土に還らずにゴミとなったり、還ったとしても長い期間が必要であるが、Leaf Republicのお皿は約28日で分解される。このお皿を使えば、たとえ飛んでいってしまっても慌てて取りに行く心配はない。
また、この製品は「木の葉」を使用しているので、木を切り倒す必要もないのだ。
何年にも及ぶ試行錯誤とデザイン、品質の改善の結果生まれた葉っぱのお皿。薄く見えるが、実は三層構造になっている。真ん中の層は、植物の葉が原料の紙でできている。それを葉で挟み、ヤシの木からできた繊維で縫い合わせて完成だ。製造には3Dプリンターで作ったプレス機を使用している。
お皿の種類は、使用用途によって使い分けられる平皿や、ソースやディップ用の皿、おつまみに最適な少し深い長方形のお皿などバライティーにもとんでいる。
Leaf Republic社のホームページを開くと、力強いメッセージが目に入る。
「私たちは美しいパッケージが大好きだ。それは日常生活の一部でもあるし、これからもそうあり続けるだろう。だからこそ、人口や消費が増加するなかで、パッケージに革命を起こす時が来ているのだ。なぜ私たちがこの革命を起こそうとしているのかというと、私たちはこの地球上でほんの一瞬しか生きていないから。大事なことは、一時的な所有物ではなく、私たちが創り出すものや判断、行動なのだ。それこそ永遠に続いていくものである」
パッケージ自体を否定するのではなく、見た目にも環境にも美しい作品である葉っぱのお皿を生み出したLeaf Republic。お皿は土の上で自然に還ってなくなるけれど、彼らの信念は決して消えない。
Leaf Republic – Kickstarter Video from Jens-Tibor Homm on Vimeo.
【参照サイト】Leaf Republic
【参照サイト】100% leaf one-way plates – flatrate offer