ライドシェアの車内が売店に。シェアエコから新しいビジネスが生まれる

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世界ではライドシェアに関連した新しいビジネスモデルが生まれている。アメリカのスタートアップCargoが、一般人のオンライン配車サービスであるUber(ウーバー)といったライドシェアのドライバーと契約し、車内で乗客に品物を販売するサービスを展開している。販売される品物はスマートフォンの充電ケーブルやチョコレートなど、乗車しているときにふと欲しくなりそうなアイテムが揃っている。

Image via Cargo

Cargoの車内販売サービスは、ドライバーの働き方にポジティブな影響を与える。従来の運転に加え、車内販売に取り組むことで収入増が見込めるからだ。Cargoのシステムおよび品物はドライバーに無償で提供され、売上に応じてコミッションやボーナスが支払われる。Cargoによると、活発に取り組むドライバーであれば月に平均300ドルの収入を追加で得ているという。

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Cargoに品物を提供するメーカーにとっても、このサービスは良い宣伝の機会になる。ライドシェアの乗客に自社の品物を試してもらえ、購入された時間や場所に関するデータを集めて分析に活かすことも可能だ。すでにコカ・コーラやレッドブルといった企業がCargoのパートナーになっている。

もちろん、ライドシェアの乗客にとってもメリットの大きいサービスだ。Cargoのウェブサイトに寄せられたドライバーのコメントによれば、多くの乗客が品物の入った箱を見て興味津々の様子になり、会話が弾むきっかけになるという。チップを弾んだり、ドライバーに高い評価を付けたりする乗客もいて、サービスに対する満足度が高い様子だ。わざわざ店舗にまで行かなくて済む、新幹線の車内販売のような手軽さが好評なのだろう。

もちろん、収入増といったドライバーの働き方に与える影響も大きいだろう。

Image via Cargo

シェアリングビジネスの台頭で「所有」から「共有」への流れが盛んになるなか、共有する対象が車という「モノ」から、一緒に過ごす時間・空間、そしてそこからの商売の場という「コト」へと変化しているとも言える。

新たな収入源を提案するCargoの取り組みは、関係者それぞれにとって魅力的なサービスだ。ライドシェアに限らずさまざまなシェアリングサービスの提供者に、「何をシェアすべきか」について気づきを与えるだろう。

【参照サイト】Cargo