どんな肌色にも合う化粧品を。LUSHが開発する固形ファンデーション

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人々の価値観やライフスタイルが多様化する近年では、ものづくりにも多様性の視点が欠かせない。たとえば、今までの服や靴のサイズを疑問視され、自身の体型に悩んできたプラスサイズのモデルがファッション誌の表紙を飾り、小さい胸や大きい胸専用のランジェリーブランドが支持されている。誰もが自分に合ったファッションを楽しめる時代が近づいているのだ。この流れが化粧品業界にもきている。

今回紹介するのは、社会問題の解決に向けてさまざまな取り組みを行うコスメブランドLUSHが始めた新プロジェクト「Lush Labs」で生まれた商品。このプロジェクトでは、化粧品会社が一方的に商品を提供するという業界の常識を越え、あえてコスメの使用方法を記載せずユーザーの想像力に委ねたり、開発段階で原材料をユーザーが選ぶ場を設けたり、ユーザーの意見を反映させた商品を販売したりと、消費者が主体的に化粧品に向き合うことを促進する。

第1弾として、固形ファンデーション「スラップスティック」全40種が2018年6月末から数量限定でオンラインで販売されている。ヨーロッパでは2018年4月29日から「Lush Labs」をスタートしており、SNSなどを通じて届いたユーザーからの意見を元に、新たな製品開発へと繋げている。

スラップスティックは 保湿力に優れ、肌に美しい艶と輝きを与えるファンデーション。40色もの多くの色味を展開している理由は、多様な人種・民族のルーツを持つラッシュスタッフの肌で実験を行い、どんな肌タイプの人にも合う一色を見つけられるようにするためである。

日本では美白であることがもてはやされる傾向があるが、LUSHではその人自身の肌色を尊重し、誰もが自信を持って商品を選べるようになっている。

また、ファンデーションを液体ではなく固形にすることによってプラスチック包装せずにすみ、製造段階で使用する水量の削減に繋がったり、合成保存料未使用でも保存可能になったりと、使用する人にも環境にも負担をかけないイノベーティブな商品だ。

製品の下部にはヴィーガンワックスが施されており、指にファンデーションが付くことはない。ワックスは簡単に剥けるので、最後まで無駄なく使えるそうだ。

他にも、スラップスティックの原材料に使われているインドネシア産のココナッツオイルは調達先を通じて現地の子どもたちの学習支援に、モロッコ産のアルガンオイルは、現地の女性協同組合の支援に繋がっている。

あらゆる化粧品が社会に溢れる中で、ユーザーに愛され、これからも社会に良い商品を提供するために行動を起こしたLUSH。環境問題と共に世界中のコスメ使用者に思いやりを持ち、化粧品業界の常識を覆すこのプロジェクトは、新たなファンも生み出すだろう。第2弾として発売予定のバスアイテムにも注目したい。

【参照サイト】秘密の計画「Lush Labs」とは
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