美しさは性別で決まらない。心の性を尊重する、ユニセックスのコスメブランドJECCA

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男女の境界がないジェンダーレスファッションが広く認知されつつある。グッチ、ルイ・ヴィトン、ヴィヴィアン・ウエストウッドといった高級ブランドのショーに登場し、ザラやH&Mのようなファストファッション・ブランドのコレクションでも発表されるほどだ。女性が男性的な、あるいは男性が女性的なファッションを身にまとうのが特徴だが、その流れのなか、化粧も女性だけのものではなくなってきている。

イギリスのコスメブランドJECCAは、男女どちらも使えるユニセックスな化粧品を販売している。その背後にあるのは「誰もが美しくなり、自分をきらめかせる権利がある」という創業者Jessica Blackler氏の想いだ。現在販売しているのはCorrect & Concealというコンシーラーパレットのシリーズ。通常のファンデーションやコンシーラーとして機能し、また髭を剃ったあとの青みを隠すためにも使えるのが特徴だ。

Image vis Jecca

使い方は、通常のファンデーションなどとあまり変わらない。ピンク色のコンシーラーは肌の青みを消すのに有効で、クリーム色のほうは顔全体をカバーするベースメイクにぴったりだ。今後はこのシリーズ以外にも、すべての人の魅力を引き出す化粧品を開発していく予定だという。

メイクアップアーティストであるJessicaが、ユニセックスのコスメブランドを立ち上げたのは、トランスジェンダーの顧客を相手にしたことがきっかけだったという。主流のコスメブランドから相手にされていないと感じるトランスジェンダーの人たちの状況を知り、LGBTQに配慮したインクルーシブな製品を販売しようと思うようになった。

Image via Shutterstock

この試みは時流に乗り、ブランドはトランスジェンダーモデルなどのファンを獲得する。Jessicaはロレアルが開催するオープンイノベーションプログラムに招待され、イヴ・サンローランやザ・ボディショップといった有名ブランドからの助言も受けるようになる。ジェンダーレスというトレンド、そしてLGBTQコミュニティの購買力は、この業界にとって見過ごせないものになっているのだろう。

オンラインショップに「恐れないで、あなたは美しい」というメッセージを掲げるJessica。実際、画面に映る青年は美しい。長いまつげに澄んだ瞳、そしてなめらかな肌。その中性的な魅力の虜になってしまいそうだ。自分の個性を歓迎し、自信を持ち、最高の輝きをそなえよう。それは、誰かの心を開く鍵となる。

【参照サイト】JECCA Makeup
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