食品ロスから価値ある食材へ。”払える分だけ払う”オーストラリアのスーパー

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世界中で問題となっている食品ロス。その解決アイデアとして今回ご紹介するのは、廃棄予定の食品や寄付された食品だけを売り、買う人が自分で値段を決められるオーストラリアのスーパー「OzHarvest Market」だ。

OzHarvest Marketには、注文の超過や、包装の変更、家庭での消費が難しいなどさまざまな理由で廃棄される食品が運び込まれる。企業や非営利団体などに限らず誰でも食品を寄付できるため、陳列商品は毎週変わるという。そしてより多くの人が食べ物を入手できるように、購入者は必要なものだけを取り、可能であれば自分で金額を決めて寄付をするという仕組みだ。

このスーパーは、2017年前にオーストラリアのNPO法人、OzHarvestが創設したもの。「必要なものを取り、可能であれば与える」を経営哲学に掲げている。同団体は他にも廃棄食品をフードトラックで販売したり、食べられずに捨てられた機内食を回収し、必要な人に配ったりする活動を行っている。

集まった寄付は、OzHarvestがオーストラリア国内で食事を必要としている人に提供する。寄付された1ドルで、困っている人に2食の提供ができるそうだ。同団体の運営はボランティアによって支えられており、営業時間は火曜日〜金曜日の日中4時間である。

OzHarvestがこのスーパーをオープンした理由はいくつかある。まず、廃棄予定だった食料をすべての人、特にそれを必要とする人に届けて栄養を取ってもらうこと。次に、オーストラリアの食品廃棄物を削減すること。そしてOzHarvestとして資金を集めて、余剰食品の救出と再配布のさらなる支援をすることだ。

同団体はデンマーク・コペンハーゲンにある世界初の余剰食品スーパー「WeFood」にインスピレーションを受け、オーストラリア初の余剰食品スーパーとしてシドニーにOzHarvest Marketをオープンさせた。現在、世界では余剰食品スーパーが注目を集めつつあり、IDEAS FOR GOODでも以前、「食品廃棄を減らし、貧困層の生活も支えるカナダの値札のないスーパー」をご紹介した。

食品ロスと貧困に立ち向かう、余剰食品を必要とする人が値段を決められるスーパーOzHarvest Market。これからのますますの展開が期待される。

【参照サイト】OzHarvest Market
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