廃棄されるコーヒー豆の皮を車の部品に。フォードとマクドナルドが提携

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多くの人に愛されるコーヒー。その豆の意外な使い道があることをご存知だろうか?

現在、フィンランドではコーヒー豆を原料にした機能性抜群のスニーカー「Rens」、ウクライナではコーヒーかすからできた生分解可能なサングラス、イギリスではコーヒーかすを燃料にして走るロンドンバスなど、通常は廃棄されるコーヒー豆の皮や、使用後のコーヒーかすを活用する試みが、世界中で行われている。

そして今回、世界自動車製造大手のフォードと米マクドナルドが手を組み、車の部品にコーヒー豆を使用することを発表した。マクドナルドで焙煎中に取り除かれるコーヒー豆の皮(シルバースキン)をフォードに提供し、部品をつくるための耐久性のある素材に変えるのだ。

フォードとマクドナルドのコラボ

(c) Ford

フォードがコーヒー豆の皮を使用して車両部品に変換するのは史上初だ。同社は持続可能な素材や再生プラスチックを車に使用するという目標を掲げており、当プロジェクトはその第一歩となる。

コーヒー豆の皮を部品に変えるために、まず低酸素の環境下で皮を加熱する。そして高温になった皮をプラスチックやその他の添加物と混ぜてペレットに変え、できた複合材をさまざまな部品の形状に変えるのだ。この複合材はたとえば、ヘッドランプハウジングや、ボンネット下の部品となるための品質基準を満たしている。取り組みが進めば、車の部品は約20%軽量になり、部品の成形プロセスに必要なエネルギーも最大25%削減されるという。

フォードとマクドナルドのコラボ

(c) Ford

当プロジェクトには、ヘッドランプ供給会社のVarroc Lighting Systems社と、コーヒー豆の皮加工業者のCompetitive Green Technologies社も参加している。フォードとマクドナルドの両社は、サステナビリティに関する目標を掲げ、廃棄物を資源として共同使用する方法を今後も検討していくという。

フォードのサステナビリティおよび新素材研究チームのデビー・ミーレフスキ氏は、「このプロジェクトは、さまざまな産業が協力しあうことで、副産物またはゴミとなるものを価値あるものに変えていくループの一例となる。」と述べる。

世界的大企業のフォードとマクドナルドが行う、コーヒー豆の皮を車の部品に変身させるコラボレーションは、今後多くの企業に新事業のインスピレーションを与えていきそうだ。

【参照サイト】Double Shot of Sustainability: Ford and McDonald’s Collaborate to Convert Coffee Bean Skin into Car Parts
(※画像:Fordより引用)