昨今の脱プラスチックブームを受け、プラスチック製品を廃止する取り組みが行われている。プラスチック問題というとストローやビニール袋に目がいってしまいがちだが、私たちが普段何気なく使用するある意外なものが大量に廃棄され問題となっているということをご存じだろうか。
実は歯磨き粉のプラスチックチューブはリサイクルが難しく、チューブが分解されるまで500年かかると言われている。それにも関わらず、世界中で毎年9億本のプラスチックチューブが捨てられているのだという。この事実を知り「何かしなければ」と立ち上がったのが、Mike Medicoff氏だ。彼は自らCHANGE TOOTHPASTE社を立ち上げ、プラスチックチューブの歯磨き粉に替わる、タブレット式の歯磨き粉を開発した。
使い方は、タブレットを数回噛んだ後、濡らした歯ブラシで普段通り磨くだけ。従来の歯磨き粉のようにしっかり泡立ち、ミントのフレーバーですっきりと歯磨きができる。タブレットの容器に堆肥化できる紙袋が使用されているのもエコなポイントである。
タブレット自体にグルテンや乳製品などが入っていないため、アレルギーを持つ人やヴィーガン志向の人にもおすすめ。また、必要な分だけ持ち運びができ、かさばらないため長時間飛行機に乗る時や災害時、キャンプ時にも重宝される。
1袋には65錠入っており、1日2回歯磨きをする計算で約1ヶ月間使える。値段は9.95ドルで、定期的に歯磨き粉を届けてくれるサブスクリプションサービスも準備中だ。また、オンラインショップでは環境に優しい竹の歯ブラシも販売している。
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無意識に手にとってしまうプラスチック製品は便利な反面、環境に負荷をかけていることを心に留めておきたい。そして、自分の生活に取り入れたいと思うものが社会に生まれた時、応援の気持ちも込めて購入したいものだ。日本でもLUSHが歯磨き粉タブレットを販売しているため、気になる方はチェックしてみては。
【参照サイト】Change toothpaste 公式HP
【参照サイト】Canadian company creates plastic-free toothpaste with zero-waste