インドのカフェが、プラスチックごみと交換で食事を提供。飢餓と環境問題に挑む

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インドの中央公害管理委員会(CPCB)によると、同国では毎日25,940トンのプラスチックごみが出ており、そのうち40%が回収されないままだという。回収されないままになっているプラスチックごみが排水システムを圧迫したり、土壌汚染を引き起こしたりしている。適正な焼却施設を使わずにごみの野焼きをすれば、人体や環境にも悪影響が出る。

また、インドでは飢餓の問題が深刻だ。国際連合のデータによると、同国には栄養不良の人が約1.95億人いる。2019年の世界飢餓指数(GHI)では調査対象となった117か国のうち、下から数えて16番目に飢餓が深刻だと発表された。ちなみに117か国中、飢餓が最も深刻な国は中央アフリカ共和国だ。

環境汚染と飢餓。インドを取り巻くこの2つの問題を同時に解決するアイデアとして、プラスチックごみと交換で食事を提供するカフェ「Garbage Cafe」が、同国中部のチャッティスガル州にオープンした。このカフェにプラスチックごみを1キログラム持っていけば、カレーなどの食事と交換でき、ごみ500グラムであれば朝食と交換することができる。

ここで回収されたプラスチックごみは、リサイクル工場に送られて粒状(グラニュール)に成形され、道路の舗装材として使われる。インドでは農村部を中心に、プラスチックでできた道路が34,000キロメートル以上敷かれている。こうした道路は高温に強いため、気温の高いインドでは評判が良いという。

インドのモディ首相は2019年10月、2022年までに使い捨てプラスチックの利用を全国で禁止すると宣言した。プラスチック製品を削減することで環境保護に努め、道路も清潔に保つというのが政府の方針だ。2019年にオープンしたGarbage Cafeの取り組みはまさにこの方針に沿っており、今後の動向に注目したい。

Garbage Cafeの入り口には「More the Waste, Better the Taste(ごみが多いほど、より美味しい)」というキャッチフレーズが掲げられている。日本語で言う「働いた後のビールはうまい」とニュアンスが似ているだろうか。ごみを集めるには労力がかかるが、体を動かした後の食事は一段と美味しい。

【関連記事】インドが6種類の使い捨てプラスチック製品を禁止。2022年には全面禁止へ
【参照サイト】 This city in India swaps plastic for free meals

Garbage Cafe 店舗情報
店舗名 Garbage Cafe
住所 Bus Stand, Pratiksha, Ambikapur, Chhattisgarh 497001
営業時間 9:00~22:00
営業日 月~日
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