インドが6種類の使い捨てプラスチック製品を禁止。2022年には全面禁止へ

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世界で人口第2位の13.2億人が暮らし、経済成長が著しいインドで、2022年までにすべての使い捨てプラスチック製品を禁止する取り組みが進んでいる。これに向けて、2019年のガンディー生誕記念日である10月2日から、カップ、皿、小型ボトル、ストロー、ビニール袋、特定の種類の小袋の最大6種類の使い捨てプラスチック製品が禁止される予定だ。

今回の禁止は、製品の製造・使用・輸入が対象となる。世界でもプラスチック汚染に対する問題意識が高まっており、EUは使い捨てプラスチックのカトラリー製品を2021年までに禁止する計画を発表した。経済が成熟した欧州ならではの取り組みかと思いきや、インドは「全面禁止」という徹底ぶりだ。

2019年8月15日の独立記念日に行われたスピーチで、インドのナレンドラ・モディ首相は、「使い捨てプラスチックをなくすための最初の大きな一歩を踏み出す」とインド国民や政府機関に力説。政府は、最初の6品目の禁止措置により、国内のプラスチック年間消費量約1400万トンのうち5〜10%の削減を見込んでいる。

ナレンドラ・モディ首相

ナレンドラ・モディ首相

禁止に違反した場合も、最初の6ヶ月の期間は猶予されるという。プラスチックに代わる素材の採用までの時間も、考慮する必要があるからだ。これまで州単位では、使い捨てプラスチック製品を用いた者に罰金が科されるところもあった。

政府はさらに、同国の年間プラスチック消費量の40%近くを占めるEコマース企業に、プラスチック包装を削減するように働きかける。インドでは、インターネットのユーザー数の急増により、オンライン・ショッピングの消費も増えた。政府関係者は、プラスチック製品のより厳しい環境基準の導入を計画しており、再生可能なプラスチックのみの使用を許可する内容になるだろうとしている。

しかしながら、今回の取り組みにも課題はある。インドのプラスチック業界団体All India Plastics Manufacturers’ Associationのメーラ・ジャヤデヴ会長は、今回の政府の方針により、約1万の中小企業の事業が閉じ、10万人の雇用が失われるのではないかと懸念を示している。

使い捨てプラスチックの全面禁止は痛みを伴うものだ。しかしこれは、インドの決意の大きさの裏付けでもある。また、インドは実は中国と並んで地球の緑化にも貢献しているというデータもある。プラスチック禁止後の同国の未来はどうなるのか、引き続き注目していきたい。

【参照サイト】Goverment of India, Ministry of Environment, Forest&Climate change
【参照サイト】India to ban single-use plastics