「はい、ペットボトルと乗車券を交換ね」インドネシアで始まった、エコな試み

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昨今、世界中でプラスチックゴミ問題に対する関心が高まっている。IDEAS FOR GOODでは、これまでも企業や自治体がプラスチックゴミ削減に向けて行う様々な活動を取り上げてきた。

そんな中、インドネシア第2の都市スラバヤが、住民のリサイクルを促すためのユニークな取り組みを新たに開始した。使用済みのペットボトルと引き換えに、無料で市内のバスに乗車できるというものだ。

バス利用者はバスターミナルにペットボトル持ち込むことで、乗車券と交換する。また、乗車時にペットボトルで直接「支払う」こともできるそうだ。プラスチックカップ10個またはペットボトル5個で、2時間有効の乗車券と交換できるそうだ。

この取り組みにより、1日に250kg以上、1ヶ月ではおよそ7.5トンものペットボトルが回収できるという。回収されたペットボトルは競売にかけられ、リサイクル業者に買い取られる。そこで得た利益は、バスの運営やジャワ島の市街地の緑化資金にあてられるそうだ。

2015年にサイエンス誌に掲載された研究報告によると、インドネシアは中国に次ぎ世界第2位の海洋プラスチックゴミ排出国であるという。

「インドネシアは世界でも有数のプラスチックゴミの排出国です。この計画を通じて、市民の環境問題、特にプラスチックゴミに対する意識が向上することを願っています。」スラバヤの運輸局長Irvan Wahyu Drajad氏はこう述べている。市は2020年までにプラスチックゴミをゼロにするという目標を掲げており、この取り組みは目標達成に大きく貢献するものと期待されている。

また、インドネシアは世界で4番目に人口の多い国でもあり、混雑した市街地では交通渋滞の問題に悩まされてきた。この取り組みがきっかけで、車通勤からバス通勤に切り替える人が増えれば、渋滞の改善も期待できるだろう。

市民の一人は、「ゴミを持って来れば家の中がゴミで山積みにならなくて済むし、さらにそのゴミが有効活用される。win-winですね。」と述べている。環境にやさしいのはもちろん、市民にもたくさんのメリットをもたらすこの取り組み。今後の動向に注目したい。

【参照サイト】Plastic to ride: Indonesians swap bottles for bus tickets