米企業、植物由来のプラスチック使用で100%再生可能な牛乳パックをつくる

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あなたは牛乳を飲んだ後、そのパックをリサイクルに出しているだろうか。全国牛乳容器環境協議会によると、日本における2018年の牛乳パック回収率は42,5%。1リットル用の牛乳パック6枚でトイレットぺーパーが1個作れたり、廃棄するよりもリサイクルした方がCO2の排出量を削減できたりするということで、牛乳パック回収率の向上が望まれる。

私たちがよく知る牛乳パックは「紙製」だが、板紙と裏地という2つの要素を持っており、内側と外側には通常、化学燃料からつくられるプラスチックが使用されている。そこで今回、米カリフォルニア州に本拠を置く乳製品メーカーCLOVER SONOMA社が、化学燃料の代わりに植物由来のプラスチックを使用した、米国初となる100%再生可能な牛乳パックを発表した。

再生可能な牛乳パック

(c) CLOVER SONOMA

CLOVER SONOMA社は現在、カリフォルニア州北部の乳製品市場において50%以上のシェアを誇る。最高経営責任者のマーカス・ベネデッティ氏は、「当社の製品シェアが大きくなるにつれて、消費者の生活に対する責任も大きくなる。パッケージについて再考することには、化石燃料とプラスチックの使用を減らし、リサイクルを促進する可能性があるだろう」と語る。

今回CLOVER SONOMA社が発表した新たな牛乳パックの板紙には、国際的な森林認証制度を運営しているNPO団体Forest StewardshipCouncil®(森林管理協議会)の認定を受けたものを使用。内側と外側の裏地には、遺伝子組み換えされていないサトウキビからつくったプラスチックが使用される。

環境へのインパクトについて、米エネルギー環境研究所は、CLOVER SONOMA社の牛乳パックのカーボンフットプリントは、従来の牛乳パックと比べて50%未満であることを発表した。同社は2020年中に、従来の牛乳パックの1,000万パック以上を新たにつくった牛乳パックに置き換え、今後数年で全パックを置き換えることを予定している。

これまでもCLOVER SONOMA社は、環境負荷を削減するさまざまな試みを行ってきた。たとえば牛乳パックのプラスチックキャップ不使用を業界に先駆けて決定し、2019年だけで約100トン以上のプラスチック削減に成功。収益の一部もNPO団体に寄付している。今回の新たな牛乳パック発表にともない、社会や公益のためになる事業を行う企業の民間認証Bコーポレーションも再取得した。もともと2016年に認定を受けていたが、今回は4年前のスコアを上回る結果となった。

CLOVER SONOMA社が発表した、サトウキビ使用の100%再生可能な牛乳パック。消費者に最善を尽くすことをモットーに、当社が広い分野で真摯(しんし)に取り組んできた姿勢がうかがえる。わたしたちも日々の生活の中で意識を新たにし、こういった取り組みを応援していきたい。

【参照サイト】Clover Sonoma Advances Social and Environmental Impact with B Corporation Recertification and New Fully Renewable Milk Carton
【参照サイト】全国牛乳容器環境協議会
(※画像:CLOVER SONOMAより引用)