バナナの皮は「ごみ」ではない?捨てる前に考えたい、5つの使い道

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普段、私たちが何気なく捨てている食品ごみは、実はただの「ごみ」ではない。たとえば、バナナの皮だ。栄養価の高いバナナの皮は、全体の重量の12%を占めていると言われているが、普段バナナを食べ終わったあとはごみ箱にポイ、と捨ててしまうことがほとんどではないだろうか。

実は、バナナの皮には便利な使い道がいくつもある。古典的な漫画などでは、誰かがバナナの皮に乗って足を滑らせるといったコミカルなシーンが描かれることもあるが、本記事では明日から実践できる、もっと実用的なバナナの皮の活用法を考えていこう。

バナナの皮の意外な活用方法5選

01. 料理に使ってみる、食べる

あまり一般的ではないが、バナナの皮は実は食べられる。きれいに洗ってジュースにしたり、他のフルーツと一緒に食べたりすると美味しいそうだ。また、バナナの皮を肉と一緒にフライパンで調理すると、バナナの持つ酵素によって肉が柔らかくなる。パサつきやすい鶏の胸肉などで試してみてはいかがだろうか。

02. 痛みやかゆみの軽減に

バナナの皮の内側には、抗菌、抗酸化、および抗炎症の特性がある。かゆみや虫刺され、日焼けなどに有効だ。バナナの皮に含まれている多糖やアストリンゼンが、皮膚の湿疹をおさえるのである。

03. 家庭栽培の栄養分になる「水」へ

バケツにバナナの皮と水を1:5の割合で入れて数日置くと、茶色い水になる。それを家庭で栽培している野菜にまくことで、バナナに含まれるカリウムが、水分や栄養素を植物のすみずみまで行き渡らせるのだ。

04. コンポストして土に栄養を与える

もちろん、わざわざ栄養剤をつくらずにそのまま堆肥化してもいい。最近では都市部でも手軽にコンポストができる製品も出てきているので、良質な堆肥をつくることができそうだ。

都市でも始められる小さな循環を。野菜の宅配・種の販売とコンポストがセットで登場

05. 皮革製品を磨いてみる

バナナの皮は水分のほかにタンニンを含んでおり、靴やカバン、ソファなどの革製品磨きにはぴったりだ。バナナの皮の内側でしばらく磨いたあとに布で乾拭きすることで、皮製品のツヤが増す。

まとめ

今回ご紹介したように、私たちの身の回りにあるものにはさまざまな活用方法がある。バナナでも他の食品でも、何かものが要らなくなった際にはそれを「ごみ」だと決めつけずに、まずは活用する方法を考えてみたい。一人ひとりが「もったいない」の精を持ち、ものを大切にすることで、きっとごみは減らせるはずだ。

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