新型コロナウイルス感染症の蔓延を防ぐため、各国で外出禁止のロックダウン、日本では都市部で緊急事態宣言が発令。私たちはより多くの時間を室内で過ごすようになった。そんなコロナ禍で登場したのが、人々のメンタルを癒し、暮らしの質を上げる観葉植物「Respira」だ。
Respiraは、土を入れ替える必要がない水耕栽培のIoTスマートガーデン。ユニットの上部から空気を取り込んできれいな空気に換える機能があるだけでなく、その時々にあわせて除湿をしたり冷気を発したりすることで、部屋の状態を快適に保つことができる優れものだ。植物は、「トロピカル」「ヴァイブラント」「ポトス」の3種類の異なるキットから選択し、どこにいてもスマートフォンで植物の生育状態と、部屋の空気の質を観察することができる。
コンパクトで壁に掛けることも可能なので、スペースに限りのある日本の住宅とも相性は良さそうだ。
Respiraとはスペイン語で「呼吸する」「息をつく」という意味。キャンペーン動画では「あなたが最後に “思いきり呼吸ができた” と感じたのはいつですか?」という問いかけから始まり、室内環境をより健康にしていくことや、都市化が進む中で自然とのつながりを取り戻すことの大事さを説いている。
植物が行う光合成は、二酸化炭素を酸素に変え、有害物質を吸収する。また植物は湿度調整を行い、健康に良いとされるマイナスイオンも出してくれる。つまり自然の空気清浄機だ。
人類の祖先は自然と共に暮らし、悠久の時間を経て進化してきた私たちがコンクリートジャングルで暮らしている期間は、ここ数十年、長く見ても数百年だ。何万倍も長い時間を私たちの祖先は、森で過ごしていたのだ。私たちが緑に安心感を覚え、心が癒やされるのは、まったく不思議なことではない。
壁や低い天井に囲まれながら暮らす現代の人々に内在する自然の本能に触れ、心身に潤いを与えてくれる存在が「Respira」だといえるだろう。
【参照サイト】Respira – The air purifying garden that takes care of itself
Edited by Kimika