【第7回:10月26日開催】「サーキュラーエコノミーと食」オンライン学習プログラム Circular X

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Circular Economy Hubでは2021年、サーキュラーエコノミーが各業界や領域に広がる未来像を学んでいただけるオンライン学習プログラム「Circular X(サーキュラーエックス)」シリーズを毎月開催しています。

CircularX7

第7回のテーマは、「サーキュラーエコノミーと食」です。土地利用の変化、環境負荷の高い農業慣行、食品ロス、二酸化炭素排出、食品パッケージなど、食品システムが引き起こす環境課題は山積しています。実際、食品業界は世界の温室効果ガス排出量の3分の1、人間社会が生物多様性に与える負荷の50%以上を占めているといわれています。毎日の自然との接点である食を循環型に変革することが早急に求められていますが、最近では食のサプライチェーン全体で循環型に移行する取り組みが進められています。

今回は、料理の現場で食の循環化に取り組む帝国ホテル東京料理長 杉本雄氏と、食を支える食器の循環化を図るニッコー株式会社 常務取締役 三谷 直輝氏をお迎えし、食を「つくる」側と食を「支える」側双方よりお話いただきます。(各登壇者の発表概要は後述)

第7回テーマ:「サーキュラーエコノミーと食」

ゲストスピーカー①杉本 雄氏(すぎもと・ゆう)氏(帝国ホテル 第14代東京料理長)

杉本 雄氏 1999年に料理人としてのキャリアを帝国ホテルでスタートした後、2004年に退社して渡仏、帰国までの13年間をフランスで過ごす。フランスでは、ブルターニュのビストロを皮切りに、厨房だけでなくホールの接客サービスなどで研鑽を積む。2006年には、1835年創業の老舗ホテル「ル・ムーリス」にて、ヤニック・アレノ、アラン・デュカスという名料理人のもとでシェフを務め、同ホテルのメインダイニング(3つ星)にて責任者の役割を担う。2014年以降2つのレストランで総料理長を務めた後、帰国。2017年4月に帝国ホテルに再入社。宴会調理課のシェフを経て、2019年4月、東京料理長に就任。

ゲストスピーカー②三谷 直輝氏(みたに・なおき)氏(ニッコー株式会社 常務取締役)

三谷直輝氏

慶応義塾大学卒業後、デザイン会社に入社。2013年に両親が経営に携わる陶磁器、住設機器、機能性セラミックを扱うニッコー株式会社に入社し、その後常務取締役に就任。苦境を迎える陶磁器事業の再生に向けて複数のプロジェクトを立ち上げ、2021年春オウンドメディア「table source」をリリース、同時に「Nikko Circular Lab」をスタートさせた。

内容(予定)

1.Circular Economy Hub編集部より概説(食の循環化をめぐる国内外の動き)

食料システムは、その環境負荷の高さから、早急に循環型への移行が求められていますが、一方で環境を再生させることに取り組みやすい分野ともいえます。各バリューチェーンにおける課題を明らかにし、「多様性」と「環境再生」を軸に「サーキュラーエコノミーと食」を紐解きます。

2.帝国ホテル第14代東京料理長 杉本雄 氏「原点に返る『ラグジュアリーとサステナビリティ』の両立」

2019年4月に帝国ホテル第14代東京料理長に就任した杉本雄氏は、フランス料理に内在している「食材の恵みを最大限に生かし、食材を無駄なく使い切る」という食材の本質を生かす哲学を前面に出し、ラグジュアリーとサステナビリティの両立を進めています。その背景には、同ホテル初代会長の渋沢栄一氏の「道徳経済合一」の考えがあるようです。システム面においても、食品ロスが抑えられる「オーダーバイキング方式」に切り替え、ホテルのレストランではこれまでご法度とされてきた「売り切れ」表示を導入することを例として、多方面から取り組んでいます。杉本氏の哲学と実践双方からお話をいた抱く予定です。

3.ニッコー株式会社 常務取締役 三谷 直輝 氏「食器をどうサーキュラーに変えていくのか」

石川県に本拠を構える100年企業であり、これまで陶磁器事業を展開してきたニッコー株式会社の常務・三谷直輝氏をお招きします。同社は、循環型の陶磁器づくりを推進する組織横断型の研究開発プロジェクト「NIKKO Circular Lab」や飲食業界のサステナビリティを支援する「table source」を立ち上げ、陶磁器のサプライチェーン全体でステークホルダーを巻き込みながら循環型陶磁器への移行を図っています。少しでも欠けたり色が剥がれたりしただけで廃棄されてしまうリニア(直線型)な食器のバリューチェーンをどのようにサーキュラー(循環型)に変えていくことができるのか。三谷氏からは、これまであまり語られてこなかった食器のサーキュラーエコノミーやサステナビリティに関する同社の取り組みをご紹介いただきます。

当日の流れ

19:00~:オープニング(5分)
19:05~:Circular Economy Hubメンバーによる解説(20分)
19:25~:ゲストスピーカー①(35分)
20:00〜:ゲストスピーカー②(35分)
20:35~:質疑応答/パネルディスカッション(25分)
※当日の進行によっては、ブレイクアウトルームの交流会を設けることがございます。

定員

30名(先着順)

申し込み方法

こちらのPeatixページよりお申込いただけます。

参加費用

一般:3,000円
会員:無料

Circular Economy Hub 会員システムはこちらをご参照ください(12月31日までの特典あり)。Circular Economy Hub 会員は、会員登録後に送付されるクーポンコードを入力いただき、チケット(無料)を入手ください。

Circular X 開催の主旨と背景

2020年はサーキュラーエコノミー(循環型経済)という言葉が日本で定着し始めた「サーキュラーエコノミー元年」ともいえる一年でした。2021年は日本政府が表明した脱炭素に向けた取り組みと相まって、日本でもサーキュラーエコノミーがさまざまな業界や領域で、より具体的な形で加速していくと考えられます。サーキュラーエコノミーが広がる社会はどのように変化するのか、具体的に進めるにあたって考えるべきことは何か――。Circular Economy Hub 編集部からのインプットと各業界・領域のフロントランナーの皆さまの知見とを掛け合わせながら、ご参加いただく皆さまとともにサーキュラーエコノミーを深める化学反応を起こしていくことを目的としています。

プログラムを通じた到達イメージ

  • サーキュラーエコノミー実装に向けて、自組織で推進する準備をする
  • 国内外のサーキュラーエコノミー動向について理解を深める
  • サーキュラーエコノミー推進に向けてのネットワークを築く

対象者

  • サーキュラーエコノミーの基礎について学びたい方
  • サーキュラーエコノミーの概念をおさらいしたい方
  • 所属組織内でサーキュラーエコノミーを推進する立場にある方
  • サーキュラーエコノミーに関する新事業を立ち上げたい方
  • サーキュラーエコノミーに取り組む方々とのネットワークづくりをしたい方
  • 上記に関わらず、サーキュラーエコノミーに関心のある方ならどなたでも

会場

オンライン(オンライン会議ツール「Zoom」を利用)

申し込み

こちらのPeatixページよりお申込みいただけます。

主催

Circular Economy Hub:Circular Economy Hub は、ハーチ株式会社が運営するサーキュラーエコノミーの推進を目的としたオンラインプラットフォームです。国内外のサーキュラーエコノミーに関する最新情報や事例、洞察、イベント・ワークショップ、体験プログラム、ネットワーキング、マッチングなどを通じてサーキュラーエコノミーを推進したい企業や団体、自治体の皆様を支援します。
URL:https://cehub.jp

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