利益の80%をアフリカに還元する、日本発エシカルアパレルブランド「SHIFT 80」

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日本に、新たなエシカルアパレルブランド「SHIFT 80(シフトエイティ)」が生まれた。ファッショナブルで品質にこだわっているだけでなく、利益の80%をアフリカに還元する点がユニークなブランドだ。

SHIFT80

株主に配当金として支払われる利益のうち、80%を株主ではなくアフリカに還元する仕組みを取り入れることで、ビジネスとしても持続可能な形でアフリカへの支援を実現する。

同ブランドのアイテムには利益の寄付先を投票できるQRコードがついており、購入者は月経教育・生理用品の提供をはじめとした「女性への支援」のほか、「貧困児童への学費支援」「孤児と被虐待児への生活支援」「障がい児支援」から寄付先の投票ができるという。

同ブランドを立ち上げた坂田ミギーさやか氏は、世界一周旅行中の2013年にケニアを訪れ、首都ナイロビの巨大スラム街「キベラ」と出会った。スラム住民が行うツアーへの参加や、スラム内で学校を主宰する日本人活動家との出会いを経て住民との交流を深め、彼らが抱える課題への問題意識を持ったという。

首都ナイロビの巨大スラム街「キベラ」

首都ナイロビの巨大スラム街「キベラ」

坂田氏はその後、経済的な理由で生理用品を購入できない「生理の貧困」問題への支援として、キベラで暮らす少女たちに月経教育と生理用品を提供するプロジェクトを2018年より開始し、現在も継続している。

しかし、生理の貧困の他にも、キベラにはさまざまな問題を抱えた子どもたちが数多く存在する。授業料を払えず学校に行けない子どもや、虐待を受ける子ども、孤児になってしまった子どもなどだ。そうした子どもたちへの持続的な支援のために、今回「SHIFT 80」の立ち上げに至ったという。

「SHIFT 80」のアイテム開発は、キベラ出身のファッションデザイナー、リリアン・ワガラ氏と協働で行う。素材にはウガンダやタンザニアなどアフリカ産のオーガニックコットンを使用するほか、今後はアフリカ現地でのアイテム生産も進めていくそうだ。

リリアン・ワガラ氏

リリアン・ワガラ氏

SHIFT80

SHIFT 80では、自然環境に配慮したものづくりも重視する。環境負荷を低減するために、従来の大量生産・大量廃棄方式ではなく受注生産方式を取り入れるほか、アイテムの回収&再利用プログラムの実施、循環素材・低負担素材の使用など、さまざまな取り組みを行っている。

アイテムのタグにはペットボトルからリサイクルした糸を、ボタンには菜種油の搾りかす・バガス・麦わらを原料とするバイオマスプラスチックを、梱包用PP袋にはリサイクルポリエチレンを使用するほか、秋冬物からはリサイクルコットン100%のアイテムも登場するという。

また、同ブランドの公式SNSでは、フォロワーが1人増えるごとに給食1食分をアフリカに届ける「One follower, One meal」の取り組みも実施中だ。まずはSNSをフォローすることから、「SHIFT 80」のムーブメントに参加してみてはいかがだろうか。

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【参照サイト】SHIFT 80(シフトエイティ)公式オンラインストア

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