メタバースで作った公園が現実に!子どもと一緒に街を作るゲーミフィケーション

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ベルギーのローゼラーレ市が、都市計画に子どもを参加させる方法を模索している。同市のPastoorsbos公園を、子どもたち自身がデジタル空間上でデザインし、それが現実になるというのだ。

計画に参加する子どもたちは「Roblox(ロブロックス)」というゲームを使い、好きな遊具を選んで好きな場所に配置することで、メタバース空間に理想の公園を創り上げる。複数人のグループで協力して行い、架空の予算の中でデザインを考えるため、想像力を膨らませることができるという。

オンライン上の「遊び場」とも呼ばれるRobloxは、自分の世界を作り上げることのできるゲームだ。現時点で4,000万人ほどのユーザーがおり、その多くが子どもや、10代の若者である。

自治体は、実際の公園のレイアウトに子どもたちの希望をできるだけ反映させ、2024年に公園を改修する予定である。遊び場を利用する本人たちが、その場のデザインプロセスに参加できるような社会に向けて、邁進しているようだ。

ローゼラーレ市は、人口6万3,000人以上の都市である。リーディングシティやスマート・サステナブルシティになることを目指しており、生活の質、連帯感、起業家精神が目標達成において重要だと考えているという。市はステークホルダーと共に政策を打ち出し、市民参加の強化を図っている。

このプロジェクトは、技術的専門知識で知られるハウスト応用科学大学の支援を受けて、欧州連合が資金提供するNLAB4CITプログラムの旗印の下で行われている。NLAB4CIT プログラムは、技術的解決策のために協力する都市のコレクションを集めるものだ。

自分が社会の機能の一つを描き、意見が反映されて現実となる。そんな経験を幼い頃から積んでいくことで、子どもたちがまちづくりに貢献している実感を持つことが期待されている。遊び場の創造を「民主化」した公園の実現が楽しみだ。

【参照サイト】Network of laboratories for civic technology co-production Pilot project Roeselare
【参照サイト】TheMayor.EU Belgian town redesigns playground with Roblox
【参照サイト】Network of laboratories for civic technology co-production About
Edited by Kimika

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