【5/24・25開催】「生ごみ焼却ゼロプラットフォーム」主催の鎌倉カンファレンス。2030年までに、すべての生ごみを資源に

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私たちが生活する中で、毎日と言っていいほど出している、生ごみ。現在日本では年間で2,531万トンもの生ごみが排出され、それは家庭ごみの3〜4割にあたり、そのほとんどが焼却されている。重量の約80〜90%を水分が占める生ごみを燃やすためには膨大なエネルギーが必要となり、そのために大量の化石燃料やプラスチックが使われ、二酸化炭素が排出されているのが現状だ。

他国の状況を見てみると、生ごみを埋め立て処分している国が大半だ。しかし、生ごみを埋め立てるとメタンガスが発生するため、その再利用や堆肥化に向けた動きが始まっている。

一方でこの生ごみは、正しい方法で堆肥化すれば、土壌を改良したり有機農業に活用したりできる貴重な「資源」となる。そこで、すべての生ごみが資源として活かされる持続可能な社会を2030年までに達成することをミッションに掲げて活動するのが、「生ごみ焼却ゼロプラットフォーム」だ。

2030年までに日本の「生ごみ焼却」をゼロにするプラットフォーム

生ごみには、発生源が多様で一元的に取り扱いづらい、不定形でにおいがあるなど、資源化において乗り越えなければならない特有の課題がある。一方で、プラスチックなどの他の素材と異なり、コンポスト(堆肥化)を通して自分で循環させることができる数少ない資源でもある。

そこで生ごみ焼却ゼロプラットフォームでは、自治体も巻き込みながら、地域で起こる草の根の活動を束ね、ボトムアップで生ごみの資源化の推進に取り組む。

例えば、燃やさずに資源化された生ごみのデータを収集し、その総量やソーシャルインパクトを共有。また、定期的な勉強会やスタディーツアーを行い、プラットフォームの会員と共に、生ごみの循環につながる技術や、分野横断の政策・仕組みづくりなど、生ごみを資源として循環させるために必要な情報の交換や発信などを行っている。

プラットフォームには、2024年1月時点で全国19都道府県にまたがる46団体(総会員数547名)が加盟。地域の草の根的な活動団体から食品系企業や飲食店、自治体まで、幅広いセクターが集まっている。

他2者と共に同プラットフォームを立ち上げた一般社団法人ゼロ・ウェイスト・ジャパン代表の坂野晶さんは、「今年は企業や行政会員をもっと巻き込み、ソリューションを作りたい会員と使いたい団体をマッチングしながら、堆肥化に向けた技術や実装面での課題を解決していきたい」と展望を語る。

2024年度 鎌倉カンファレンス参加者・プラットフォーム会員募集

そんな生ごみ焼却ゼロプラットフォームが、5月24日(金)・25日(土)の2日間、初の試みとなる対面でのカンファレンスを、神奈川県鎌倉市で開催する。

カンファレンス1日目(24日)は、事業系食品廃棄物を独自の技術で飼料化する株式会社日本フードエコロジーセンターの工場(神奈川県相模原市)を訪問し、代表の高橋巧一さんに同社の取り組みや事業系廃棄物の資源化の課題などを聞く。(生ごみ焼却ゼロプラットフォーム会員のみ参加可)

2日目(25日)は、翌26日に鎌倉市で行われる「ゴミフェス532(ゴミニティ)」と連動した企画が一般参加者も募って開催される。鎌倉市では、2025年に市内唯一のごみ焼却炉が稼働停止予定で、今まさに市をあげて廃棄物の削減と資源化に取り組んでいる。市の担当者からその実情についての発表があるほか、国内外の都市における生ごみ循環の事例とその意義などに関するトークセッションも行い、生ごみ循環の適正モデルについて参加者を交えて議論していく予定だ。

また、生ごみ焼却ゼロプラットフォーム会員のみ参加可能な別カンファレンスも同日内で開催予定だ。こちらでは、2030年までに生ごみ焼却ゼロ達成を目指すための具体的なビジョンの策定を行う。

「25年間活動しつづけてきた中で、生ごみ循環に対して一般の人たちの関心が高まっていることを感じています。各地で強い想いを持っている人たちと対面で集まれる場を初めて開催します。皆さんと直接お話しできるのを楽しみにしています」
生ごみ焼却ゼロプラットフォーム発起人、ローカルフードサイクリング株式会社 代表取締役 たいら由以子

生ごみ焼却ゼロプラットフォームでは、よりよいものを一緒に考え、目指す姿勢を持ち、2030年までに生ごみ焼却ゼロを日本全体で達成するために一緒に行動していく参加団体を年間を通じて募集している。気になった方は、この機会にプラットフォームに参加してみてはいかがだろうか。(会員登録申し込みフォームはこちら ※フォームは2024年度用)

イベント概要(一般公募カンファレンス)

  • 開催日時:5月25日(土)13:00〜15:00
  • 開催場所:面白法人カヤック「ぼくらの会議棟」(神奈川県鎌倉市御成町4-31
  • 参加費用:無料
  • 参加方法:こちらのフォームよりお申し込みください。(申し込みは5月20日まで。定員になり次第受付終了)

【参照サイト】生ごみ焼却ゼロプラットフォーム(公式)
【参照サイト】生ごみ焼却ゼロプラットフォーム2024年度活動案内
【参照サイト】ゴミフェス532(ゴミニティ)
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