プラスチックごみでクレジットカードを作る。海洋廃棄問題に取り組むアメックス

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「海洋プラスチック憲章」の進展をめぐり、最近、改めて海に浮遊するプラスチックごみ問題が注目されている。IDEAS FOR GOODでは、以前もマンチェスターUの海洋プラスチック製ユニフォーム、そしてスターバックスの海洋プラスチックでできた水筒ケースを紹介してきた。

今回紹介するのは、米クレジットカード大手のアメリカン・エキスプレスと海洋プラスチック汚染防止に尽力するParley for the Oceansの協業だ。アメリカン・エキスプレスは、主に海洋や沿岸で回収された廃棄プラスチックで製造したクレジットカードをローンチする計画を発表した。


Parley for the Oceansの創設者Cyrill Gutsch氏は、「海がなければ、私たちは生きられません。アメリカン・エキスプレスは、変化の象徴をつくり、創造性、協力、エコ・イノベーションによるこれからの時代を実現していくでしょう。」と取り組みを評価している。

アメリカン・エキスプレス初の海洋プラスチック製カードは現在、試作段階にあり、今後12ヶ月以内に実用化される予定だ。海洋におけるプラスチック汚染という、重大な問題に対する人々の意識を高めることが、カードの製造の目的である。

同社のグローバル・コンシューマー・サービスのグループ長であるDoug Buckminster氏は、「Parleyとの提携は、地域社会を支え、私たちが共有するこの地球環境を持続させるという大きなビジョンへの第一歩です。」と語る。

さらにアメリカン・エキスプレスは、使い捨てプラスチックの利用を制限し、プラスチック廃棄物を回収し、既存の材料にプラスチックの素材を織り交ぜて再設計するなど、カード以外にもParleyと同じくさまざまな環境問題に取り組む予定だ。たとえば、出張をカーボンニュートラルにし、米国の本社やデータセンターの電力に再生可能エネルギーを利用する。また、環境や自然動物の保全のために、高額の寄付も行うという。

アメリカン・エキスプレスといえば、旅行や行楽で豪快にお金を使う消費者向けのリッチなカードというイメージだ。「アメックスのカード所有者」ということは、一つのステータスとして人々の目に映る。しかし、これからは、豪華なだけではなく、環境汚染などの社会問題にも目を向けて行動することが真の豊かさなのではないだろうか。この海洋プラスチックカードは、同社に新たなバリューを加え、環境だけでなく、ブランドイメージにもインパクトを与えそうだ。

【参照サイト】Keep It Blue: American Express Joins Parley in Effort to Combat Marine Plastic Pollution

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