テクノロジーで食べ物のムダを減らす。AI搭載のタッパーが登場

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あなたは、年間に800万人もの人々が飢餓により死亡していることをご存知だろうか?

飢餓の問題はここ日本も例外ではない。「この1年間で、十分な食料がない状態で過ごしたことがあるか」という質問に対して、18歳以上の日本国民の5.1%が、「しばしばある」または「時々ある」と答えているのだ。この5.1%という数字は、約20人に1人で、人口に対して約612万人にものぼるのだ。

一方で、約3分の1の食料が食べられることもなく廃棄されている。日本でも全体の20%以上にあたる、年間2800万トンもの食料が廃棄されている。そのうちの642万トンが、まだ食べられるのに捨てられたもので、これは日本人1人あたりが、毎日おにぎりを1~2個捨てているのと同様の計算になる。

こうした食料廃棄を減らそうと、アメリカのシカゴをベースにしたスタートアップ、Ovieがあるプラスチック容器を開発した。その名もOvie Smartware。

Image via Ovie

Ovie SmartwareはAmazonが開発したAI、Amazon Alexaを搭載した容器で、専用のアプリと合わせて使用することで、中に入った食品の賞味期限の管理を行ってくれるというものだ。

その機能と使用方法はとてもシンプルで、スマートタグと呼ばれるものを容器にセットし、中に食品をいれ、専用のアプリに入れた食品を入力するだけだ。

その後はセットされたスマートタグが自動で食品の管理を行い、色によってその食品の新鮮度を教えてくれる。緑は「まだ新鮮」、黄色は「そろそろやばい」、赤が「捨てよう!」といったものだ。

Image via Ovie

また、専用のアプリには、容器の中にある食品によって作れるレシピの確認や、賞味期限が近づいてきたときに、通知をしてくれる機能も搭載されているので、外出時にも冷蔵庫の中にあるものでどんな料理を作るか、どの程度新鮮なのかを確認するかもできるのだ。

こちらのOvie Smartware、カナダ・アメリカでの販売が決定されているものの、残念ながら日本での販売は未定だ。しかし、日本にもReduce GOやTABETEという廃棄予定の食品を安くテイクアウトできるアプリが登場している。

テクノロジーの進化により、食料の廃棄を防ぐことのできる時代がそこまで来ている。食べ物とは、私たちの命を保ってくれるためだけのものではなく、楽しみや幸せといった感情も生み出してくれるもの。毎日、おにぎりひとつ分の食料をムダにしないことを心がけるだけで、世界のどこかで飢えに苦しむ人の命を守るだけでなく、食べることをとおして笑顔にすることができるだろう。

【参照サイト】Ovie
【参照サイト】食べ物の無駄を防止してくれる賢いタッパー「Ovie Smarterware」
【参照サイト】Quick facts: What you need to know about global hunger
【参照サイト】飽食ニッポンにも飢餓は存在する