ファッションからプライドを取り戻す。移民の子供のアイデンティティが織りだすブランド

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この質問にあなたはなんと答えるだろう。「あなたは日本人だろうか?もしそうならば、あなたはなぜ日本人なのだろう?」

日本で生まれたから、育ったから。日本語を話すから。親が日本人だから。もしあなたが日本人の親を持ち、日本で生まれ育ったならば、いろいろ理由はあるだろう。

しかし、移民の子供たちは自分のアイデンティティの確立に葛藤している。彼らのアイデンティティはどこにあるのだろうか。親の国?それとも現在住んでいる国なのか?

そうした葛藤のある移民の子供たちのアイデンティティをファッションの力で取り戻そうとしているのが、Kids of Immigrantsだ。このストリートファッションブランドは、親がホンジュラスからの移民であるDaniel Buezo氏とリベリア系アメリカ人のWeleh Dennis氏の2人によって作られた。

Image via Kids of Immigrants

「僕らの二重の生い立ちってのは、誇りをもてるものだったよ。家ではホンジュラス人・リベリア人として育てられて、学校に行けばアメリカ人だったよ」とDanielは語る。

服には「Anything is Possible(なんでもできる)」や「Support Your Friends(友達をサポートしよう)」、「For the People(人々のために)」などのメッセージが書かれている。移民に反対をしているアメリカ大統領のドナルド・トランプに対するシャツやパーカーを作るのではなく、ブランドは「Love(愛)」や「Freedom(自由)」という言葉と共に、Divisiveness(分裂)ではなくLove(愛)やUnity(結束)に焦点を当てている。

彼らにとって、競争する相手は他人ではない。「唯一、競争しなきゃいけない相手ってのは、昨日より良くなろうとする自分自身だよ」

Image via Kids of Immigrants

このようなブランドのメッセージは、ストリートファッションのファンの心に響いた。ブランドはすでに、多くの著名人からサポートされており、 シンガーソングライターのケラーニ、カミラ・カベロやラッパーのビッグ・ショーン、 リル・ウージー・ヴァートなどのアーティストなどもそこに名を連ねている。

Image via Kids of Immigrants

現在、約247万人の在留外国人のいる日本。日本は、ドイツ、アメリカ、イギリスの次の、世界4位の移民大国だという。つまり、日本にも多くの移民の子供がこれから増えていく可能性があるのだ。

日本でも今後、彼らの存在を認めインクルードするこのようなブランドなどが出てくることを期待したい。

【参考サイト】Kids of Immigrants, The DIY Brand Dressing Kehlani & Big Sean, Are Cultivating Solidarity & Pride in Fashion
【参考サイト】Kids of Immigrants Designers Talk Xenophobia, Fashion, and Giving Back
【参考サイト】Kids of Immigrants
【参考サイト】日本がいつのまにか「世界第4位の移民大国」になっていた件
(※画像:Kids of Immigrantsより引用)