成長したら次の子供に受け継ごう。サーキュラーエコノミー時代の子供服「UpChoose」

Browse By

ファストファッションが抱える社会問題は山積みだ。大手ファストファッションやラグジュアリーブランドなどでは、服のリサイクルやオーガニックコットンの調達、製造委託先の労働環境の改善など、さまざまな取り組みが始まっている。消費者サイドでも、オーガニックコットン製や公正な労働環境で作られたエシカルな服を購入する流れも一部ではあるが広がっている。ただ、これらの服を購入しようとすると、価格が高いということがネックになることも確かだ。

そんな中、UpChooseというサンフランシスコ発のスタートアップが行うのは、衣類の廃棄スパンが短い子供服のサーキュラーエコノミー型のサービスだ。

UpChooseでは子供の年齢や好みに合わせてオーガニックコットンの服や帽子、タオルなどのセットを販売している。子供が成長して着られなくなった服を返却すると、次の服を購入する際に20%以上の割引が受けられる。その返却された古着は同じプラットフォーム内でまた販売され、循環する仕組みだ。洋服一式の価格は一括払いで200ドル、81ドルからの3か月間の分割払いも可能だ。

HPトップ

Image via UpChoose

UpChooseは、子供の健康を考えたサービスでもある。多くの親が繊細な肌質を持つ子供に対して、有害物質が与える影響を危惧していることから、オーガニックの繊維製品の国際認証であるGOTS(グローバルオーガニックテキスタイル基準)を取得済みのオーガニックコットンのみを利用している。

子供服は子供の成長によって何度も買い換えなければならないため、より安価な価格でオーガニックコットンを提供できるプラットフォームは有効であると創業者のアリーは考えた。廃棄処分することが多かった子供服も、このシステムなら顧客にもメリットが出る形で循環されるサイクルを生み出す。

従ってUpChooseは、サステナビリティに関心がある層はもちろんのこと、ただオーガニックコットン製の服をリーズナブルに購入したい層や、ショッピングにかける時間の浪費を防ぎたい層にもアプローチしたいと考えているという。

このように「気軽に」購入できることが、サービス利用者拡大のきっかけになるだろう。今後の動きに注目したい。

【参考サイト】UpChoose公式サイト

FacebookTwitter