車やTシャツ、雨傘だって…… 今は何でも「シェア」する時代。誰かとシェアした方がお財布に優しいし、なんだかワクワクさえしてくるから不思議だ。では「生ゴミ」を誰かとシェアしようといわれたらどうだろう? …… ゴミ…… なんのために?ハテナマークが浮かぶ人も多いのではないだろうか。
実は「生ゴミシェア」の動きは、すでに実際のサービスとして存在している。といっても、ただ単にゴミを分け合うわけではないからご安心を。オーストラリア生まれの「ShareWaste」は、生ゴミを抱える人たちと、生ゴミからコンポストを作るスペースを所有している人たちのマッチングアプリなのだ。
コンポストとは、枯れ葉や家庭からでた生ゴミなどの有機物を、微生物や菌の力で分解発酵させてできた「堆肥(たいひ)」のこと。 これが栄養たっぷりの肥料となる。無駄なゴミを減らして生活に役立つものに変える、素晴らしいシステムだ。
しかし実際にやってみようとなると、専用容器やスペース、管理の目が必要になるため、なかなか手が出しにくいというのが現状だろう。そこでこのアプリを使えば、「家庭ででた生ゴミを、役に立つ形で使ってほしい」という人と、「すでにコンポストスペースを持っているから、どんどん原料(生ゴミ)がほしい」というご近所同士を結びつけることが出来るのだ。
ユーザー登録は簡単。自分が「生ゴミを持っている(I have SCRAPS)」のか「コンポストスペースを持っている(I have COMPOST)」のかを選んで、氏名・メールアドレスなどの基本情報を入力。コンポストスペースオーナーの場合はさらに、スペースの所在地や用途(庭の肥料用か、鶏の餌用か)を記入する。するとマップ上に、スペースの位置情報がアイコンとして表示される。それを元に生ゴミオーナーが近所のコンポストスペースを探し、両者が直接コンタクトを取れるという仕組みだ。
アプリの登録ユーザー数は、オーストラリアを中心に、世界に約6,000人。創業者のエリスカ・ブラムボロヴァは次のように語っている。「このアプリのポイントは、“地球やコミュニティに貢献したい”と思っている人同士が、実際に知り合って交流できるということです。環境のために何かしたいと思っているのは決してあなただけではなく、すぐ近所に住んでいるあの人もそうだということ、そして互いに協力し合えるのだと知ることが大切です」
いらなくなったゴミを、コンポストという宝物に変えることができるだけではない。エコやサステナビリティといったテーマに関心がある人々同士のコミュニティづくりや、情報交換の場としての役割も果たしているというわけだ。
未だ日本未上陸のこちらのアプリ。今後の日本進出を期待したい。「今日はちょっと○○さん家に寄ってから仕事行こう」と、ゴミ袋を片手に家を出て行く未来が、すぐそこに迫っているかもしれない。
【参照サイト】ShareWaste







