大丈夫じゃなくても大丈夫。自殺の予防に取り組むカフェ、米シカゴにオープン

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自殺は、現代社会が抱える問題の一つだ。WHO(世界保健機関)によると、自殺により命を落とす人は世界で年間80万人以上にのぼる。これは40秒に1人が亡くなっている計算となる。

そんななか、米シカゴにカフェ「Sip of Hope」がオープンした。Sip of Hopeは、収益の100%が自殺予防とメンタルヘルス(精神面の健康)教育のために使われる世界初のカフェである。店内は一見普通のお洒落なカフェのようだが、店全体がポジティブなメンタルヘルスを促進し、困難な状況にいる人々を助けるためにあるのだ。

suns out and iced coffee is on tap, happy saturday chicago #sipofhope

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壁にはカフェのモットーである「It’s ok not to be ok.(大丈夫じゃなくても大丈夫)」の文字が大きく描かれており、店内にはメンタルヘルスに関する情報を提供するスペースが設置されている。また、店で働くすべてのバリスタは、Mental Health First Aid(こころの応急処置マニュアル)の訓練を受けているという。

このカフェを運営しているHope For The Dayは、自殺予防のために地域での奉仕活動や教育活動を行っている慈善団体である。店にコーヒー豆を提供しているDark Matter Coffeeも、Hope For The Dayと共に慈善活動を行ってきた。

Sip of Hopeは、悩む人々とサポートの架け橋になる。そうカフェの創設者は述べる。自分の精神的な疲労や、悩みに関する話をするのは一般的で、協力的であるべきで、また、決して恥ずかしいことではないという認識を広めていきたいと考えているようだ。

Hope For The Dayによると、自殺予防に対する最も大きな障害は「沈黙」だという。だからSip of Hopeは、その沈黙を壊し、地域社会でのメンタルヘルスに関する情報や、身近にある支援の可視性を高めるためにぴったりな空間であると述べている。「このカフェでは、地域社会としてメンタルヘルスについての対話ができる場づくりをします。これは私たち皆の問題なのです。予防は対話から始まり、対話はこの場所から始まるのです。」

現代社会に生きる私たちにとって、メンタルヘルスの問題は決して他人事ではない。多くの人がつい抱え込んでしまいがちな精神的の疲労や、ストレス、悩みなどをコーヒーを飲みながら軽減できるこのカフェ。今後の取り組みに期待したい。

【参照サイト】Sip of Hope
(※画像:Sip of Hope Instagramより引用)