すべての人に社会参加のチャンスを。信用情報がなくてもつくれる、米国生まれのクレジットカード

Browse By

オンラインでショッピングや旅の予約をすることが増えた昨今、クレジットカードは、日々の生活で欠かせないものになっている。しかし、購入から決済までに約1か月の期間があることから、カード事業者は回収できないリスクを考え、顧客の信用を審査するのが一般的だ。

アメリカでは、この信用情報(クレジットヒストリー)がとても重要視されている。信用情報がなければ新たなカードを発行できないどころか、携帯電話の契約や住宅の購入なども難しい。

そんな中、ニューヨーク発のスタートアップPetalは、これまで信用情報がなく審査で弾かれていた人々に向け、手数料無料のクレジットカードを発行している。同社によると、信用情報のない多くの人が審査に弾かれて手軽なカードをつくることができず、高価なカードの支払いに悩まされているという。そんな人々の新たな選択肢となりえるこのカードは、信用情報の代わりに、機械学習で現在の収入やお金の使い方のパターン等を分析するのだ。

View this post on Instagram

Business in the front, party in the back. Card is issued by WebBank, Member FDIC.

Petalさん(@petalcard)がシェアした投稿 –

PetalのCEOで共同創設者であるジェイソン・グロス氏は、「若者や、移民、低所得者といった層は、従来の審査に必要なクレジットスコアが足りないことがありました。」と既存の審査方法を振り返る。

これまでの審査では、アメリカの3つの調査機関(TransUnion、Equifax、Experian)により信用情報が算出されるが、消費者金融保護局によると、4,500万人ものアメリカ人(成人人口の20%)が、クレジットスコアを算出するための信用情報がまったくないか、不十分だという。

Petalのアプローチは、これらの消費者の収入と支出のパターンを注意深く観察することにより、責任を持ってクレジットカードを使用するかどうかを識別し、リアルタイムで審査結果を即決即断する。その後、給与所得があがった場合には、限度額が自動で上がる。

View this post on Instagram

Lose your fear of credit. . 📸: @egy.26 Card is issued by WebBank, Member FDIC

Petalさん(@petalcard)がシェアした投稿 –

グロス氏は、21歳未満の若者がクレジットカードをつくろうとすると、2009年のカード法により所得や保証人の要件が厳しく、審査に受からないことがあると指摘。これが若者のクレジッドカード離れに拍車をかけ、その結果として、信用情報の蓄積も遅れるというのだ。

テクノロジーと金融がつながるフィンテック(FinTech)分野が花開き、実に多くの決済手段が生まれている今。Petalの取り組みは、クレジットカードの審査に機械学習という最先端技術を取り入れ、これまでチャンスのなかった人々の社会活動を後押しする。

【参照サイト】Petal

ミレニアルズアンケート