もう落書きなんかじゃない。ストリートアートで環境保護のメッセージを訴えるNZのアートコンテスト

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ストリートアートといえば、落書き・破壊行為と見なされるイメージがあることは日本だけでなく世界での共通的な認識でもある。しかしながら、実際にはそんなストリートアートが社会課題を視覚化し「メッセージ」として伝えるために使用され、公共の場所へのゴミのポイ捨てや、違反となる落書き行為などの反社会的行動が減少するという事例もある。

ニュージーランドでは、そんなストリートアートのポジティブな使い方に着目し、ストリートアートを使ってニュージーランドを美しくしようという「ペイントニュージーランドプログラム」がNPO団体であるKeep New Zealand Beautiful(以下、KNZB)によって行われた。そのプログラムのうちの1つ「Resene Nature Muralsコンテスト」の最優秀賞受賞者が決まった。

2019年2月から4月にかけて行われたコンテスト。このコンテストには、国内のローカルアーティストから、環境に対するメッセージを込めてデザインされたストリートアートが集められた。10人の優秀者には1,000ドルの賞金と今回のスポンサーであるニュージーランドのペンキ会社「Resene」で使用できるバウチャーが送られた。

10人の最優秀賞のうちの1人に選ばれたのは、ホークス・ベイを拠点としているアーティストのジル・サージェント氏。彼女の作品は「Stop Poisoning Paradise(毒薬パラダイスをやめる)」と名付けられ、生態系の中で蜂の重要性を訴える作品となった。蜂の絵を中心にその周りにはグリホサート(除草剤の有効成分で植物を枯死させる薬)をイメージし、色とりどりのラインと共に「WHY(なぜ)」という言葉が羅列され、蜂の住処を毒で汚すのをやめようということを訴えている。

「Stop Poisoning Paradise」

「Stop Poisoning Paradise」by Jil Sergent氏 Image via KEEP NEW ZEALAND BEAUTIFUL

KNZBのCEOであるヘザー氏は、「街にストリートアートを増やすことは、地域に文化やアート感覚をもたらすことになり、更にはグラフィティ(落書き)の違法行為に歯止めをきかせることにも有効だ。」と述べている。

ネガティブなイメージがまだまだあるストリートアートであるが、近年ではストリートアートが地域にポジティブな影響をもたらすことが知られてきている。このように、時代の変化と共に人々のストリートアートに対するイメージが変化していくことで、社会に良い影響を与える大きな役割を持つモノに変わるのではないだろうか。

【参考サイト】Hawke’s Bay artist unveils award-winning mural
【参考サイト】Paint New Zealand Beautiful
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