肉屋が肉消費削減に挑む。英国初、代替肉を販売する肉屋

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ここ数年で欧米を中心に植物由来の原料からつくる代替肉が増えてきた。世界的な調査会社ニールセンによると、アメリカでは、2017年に植物由来の製品が前年比20%の伸びを記録し33億ドルの市場になったという。また、ヴィーガンも欧米を中心に広がっている。イギリスでは人口の約9%が菜食主義者である。

イギリスのサフォークのサーストンにある肉屋Thurston Butchers(サーストンブッチャーズ)が、今年8月13日から通常の肉と合わせて植物由来の原料から作る代替肉の販売を開始した。イギリスで代替肉を販売する最初の肉屋となる。

肉屋HP

Image via Thurston Butchers

お店ではロンドンに本拠地を構えるTHIS社の植物性肉を販売する予定だ。同社は、味や触感を本物に似せたベーコンや鶏肉を作る、2人の若手が真に美味しい代替肉を追求して立ち上げたスタートアップである。

2016年9月に開業したサーストンブッチャーズは、開業9か月後にNottinghamshire County Show(ノッティンガムシャーカントリーショー)という市民や企業・農家が集うイベントでNO.1肉屋の座を獲得した人気店である。

サーストンブッチャーズ代表のアラステア氏によると、お店の顧客からヴィーガンやベジタリアンの選択肢はないものかと尋ねられることが多くなったことが、今回の決定のきっかけとなったという。

「おそらく多くの人は、肉屋がヴィーガン製品を売るのは馬鹿げていると考えるでしょう。しかし、顧客は私たちのことを肉のサプライヤーとして信頼しており、高品質の製品を販売していることを知っています。そのため、私たちが代替肉を用意することは、肉の消費量を減らす支援となると思ったんです。」

2019年5月にアメリカとイギリスで行われた消費者調査では、アメリカの消費者の4分の1、イギリスの消費者の半数近くが「肉の消費を減らすか、そうする計画を立てている」と回答している。

イギリスの消費者の健康や環境意識の高まりが、本来肉を売るサーストンブッチャーズの先進的な決定を促した。今後、代替肉市場は急速に高まると考えられ、フードサービスや小売業界もその動きに続くだろう。サーストンブッチャーズのサステナブルな動きや欧米の代替肉市場に今後も注目したい。

【関連ページ】ベジタリアンとは・意味
【参考サイト】Thurston Butchers公式HP
【参照サイト】THIS公式HP