本物そっくり。海洋生物保護に貢献する、欧州発のヴィーガン刺身

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IDEAS FOR GOODでは以前、米国発のヴィーガンでも食べられる植物由来の魚の代替食品を紹介した。ところ変わってヨーロッパでは、なんと植物由来から作られた、ヴィーガン刺身が開発されたという。オランダのヴィーガン食品を扱うVegan ZeaStarとアムステルダムにある飲食店Vegan Junk Food Barのコラボで実現したものだ。

ヴィーガンとは、動物愛護や自然保護の精神から動物や魚を食さない人やその食事のことを指す。このヴィーガン刺身にもその思いが込められており、サステナブルな食事を目的として開発された。刺身はマグロを模した「No Tuna」とサーモンを模した「Zalmon」の二種類あり、白い筋まで入っていて見た目がそっくりだ。100%植物性のタピオカ澱粉と海藻から抽出したグルコースをベースにしており、食感や味も本物の魚のように作られている。

Image via: Vegan ZeaStar

今後はロンドンを主軸に、世界的にヴィーガン刺身のプロモーションを行っていくという。

国際自然保護連合(IUCN)が2016年に発表した調査結果によると、魚類のうち6種が絶滅、455種が絶滅の恐れが非常に高く、643種に絶滅の恐れがあり、1245種が危機に晒されており、548種が危機に直面する恐れがあるとしている。懸念が最小限の9131種、データ不十分3191種と比較すると、魚類のかなりの割合が危機に瀕していることになる。この状況を踏まえ、ヴィーガン刺身は自然保護に貢献することも視野に入れている。

ここ数年の間に刺身や寿司は日本料理として世界中で食べられるようになり、人気を博している。日本では近年、魚離れが進んでいる一方で、世界の1人当たりの食用水産物の消費量は過去半世紀で2倍以上に増加し、そのペースは衰える様子がない。とりわけアジアの新興諸国では伸びが著しい。

魚には良質な栄養素が豊富に含まれていると言われるが、当然ながら魚は生物であり、絶滅したら食べることは出来なくなる。人のためにも魚のためにも、自然保護の意識をこれまで以上に高める必要性がある。

ヴィーガン刺身は、人々の食欲を満たし、魚も保護する救世主になるかもしれない。

Image via: Vegan ZeaStar

【参照サイト】Vegan ZeaStar