環境省からアワードを受賞。Appleが地球に優しい3つの理由

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アップルが「By innovation only」と題した、新商品発表会とされるスペシャルイベントを日本時間9月11日午前2時に開催し、世間を賑わせた。そんなiPhoneやMacでお馴染みのアップルが、環境問題に真剣に取り組む企業だということをご存知だろうか。プラスチックストローを廃止したり食品廃棄物を有効利用したりする企業は多いが、アップルの取り組みは頭ひとつ抜きん出ている。

実はアップルには、環境・政策・社会イニシアティブ担当バイスプレジデントという役職が存在し、現在リサ・ジャクソン氏が就任している。同氏は2014年にアップルに入社する前、オバマ大統領の任命を受けて米国環境保護庁(USEPA)の長官を務めた人物だ。現在アップルではティム・クックCEO直属の副社長として、環境問題などに関わる任務を遂行している。

同氏の尽力もあり、アップルは環境問題に対する取り組みで大きな成果を出している。その大胆な目標も含め、今回は3つの取り組みを紹介する。

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01. 2015年以来、カーボンフットプリントを全体で35%削減

アップルでは2008年から2015年まで、年間売上高の増加に伴いカーボンフットプリントも増加していた(2008年のカーボンフットプリントは約1,000万トン、2011年は約2,300万トン、2015年は約3,800万トン)。

しかし2015年から2018年にかけて、3年連続でカーボンフットプリントが減少。2018年のカーボンフットプリントは約2,500万トンとなり、2015年と比較して35%削減された。なお、2018年の年間売上高は2015年より増加している(2015年の年間売上高は約2,400億ドル、2018年は約2,700億ドル)。

02. 世界中にあるアップルの施設は、100%再生可能エネルギーで稼働

2018年以来、世界中にあるアップルのオフィス、直営店、データセンターは、すべて再生可能エネルギーで稼働している。2019年1月時点で、アップルが使用する再生可能エネルギーの約66%は、自社のプロジェクトで生み出した電力で占められた。

アップルは製品のライフサイクル全体を通して排出されるカーボンフットプリントを算定し、どの過程で二酸化炭素排出量の削減努力をするべきか見ている。2018年は、製造工程でカーボンフットプリントの74%、製品が利用される過程で19%、流通過程で5%、企業施設で2%、リサイクル工程で1%が排出された。

「再エネ100%」の達成は、上記のうち企業施設で排出される二酸化炭素をゼロにしようと努めた結果だ。

03. 目標は、地球から何も取らずに製品を作ること

アップルは2017年以来、リサイクルされた再生可能な材料のみで、自社の製品およびパッケージを作ることを目指している。言い換えれば、地球から新しい素材を採掘することなく製品を作るということだ。

この目標を達成するため、2018年には使用済みのアップル製品に含まれる素材を回収する分解ロボット「Daisy」が登場。同年秋に発表された、新型のMacBook AirとMac miniの筐体に使われるアルミニウムは、100%リサイクルされたものとなった。さらに2年連続で、アップル製品のパッケージに使われる木材繊維は、100%リサイクルされた資源または再生可能な資源から調達された。

他にも2015年から2018年の3年間で、アメリカで販売される製品のパッケージに使用するプラスチックを48%削減。再生可能な素材を使って製品を作ることに注力している。

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循環経済に関する先進的な取り組みを行うアップル

2019年6月、上記のような成果を出したり目標を掲げたりしているアップルは、循環経済に関する先進的な取り組みを行う3つの団体の1つとして、環境省からアワードを交付された。国内外の模範となる事業者として一際目を引くアップルの、今後の進捗報告が待ち遠しい。

アップルは企業サイトでも、自社の環境に対する取り組みをわかりやすく記載している。IDEAS FOR GOODで過去に実施した「#シェアしたくなる企業サイト」のアンケートで「ミレニアル世代に支持される企業サイト5選」に選ばれた、シンプルなデザインが魅力的なサイトだ。製品ごとの環境報告書も見ることができるので、自分が使っているアップル製品が地球に与える影響をチェックしてみてはいかがだろうか。

【参照サイト】 Apple公式HP
【参照サイト】 Environmental Responsibility Report 2019