必要なのは食用油だけ。途上国の暗がりを照らす効率的なLEDランプ

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安定的な電気供給のない地域では、一日が短い。陽が落ちると真っ暗になってしまうため、都市部にいる人たちよりも一日の活動時間が短くなってしまうのだ。世界中の電気を利用できない12億人の人々のうち大半が、夕方になるとろうそくや灯油ランプを利用して明りを取っている。しかし、それらの明りはほの暗く作業を行うには不十分な明るさだ。また、屋内での灯油のランプの使用は、呼吸器疾患を引き起こすなど体に悪い影響をもたらすうえ、世帯収入の30%にもなるほど価格も高価である。

きちんとした明るさがあり、安全で、手軽に使えるランプを作れないか?そうした考えから生まれたのが、食用油で駆動するLEDランプLumir K(ルミールK)だ。

Lumir K

Image via LUMIR

充電などは必要なく、本体と食用油さえあればどこでも使用が可能。ランプボトルに食用油を入れて火をつけ、その上に本体をかぶせるだけで、熱エネルギーが電気に変換され発光する。明るさは、従来の標準的な灯油の照明の4倍にもなり、炭素排出量も灯油ランプに比べて約90%削減できるという。

Lumir Kは5mlの食用油で1時間発光し、どんな種類の食用油でも使用可能である。また、食用油は安価で入手しやすく、地域ごとに品質の差があまりないため発展途上国での使用に適しているといえるだろう。

Lumir K

Image via LUMIR

開発国で明りを確保するためにソーラーランプの取り付けを行う事例もあるが、発電量が天候に左右されてしまうこと、寿命が1~2年と短い充電式のリチウムイオンバッテリーを取り換えられる人がいないことなどが問題となっていた。その点、Lumir Kの場合はもちろんどんな天候でも問題ないし、10年ほど使用することができるのも優秀だ。Lumir Kを開発したLUMIR社は今後、小さな炎で家全体の明かりを生み出す次世代モデルの開発に取り組んでいくとのこと。今後の動向に期待である。

【参照サイト】LUMIR
【参照サイト】Lumir K: the one and only cooking oil LED lamp