参加すればするほどお得に。日本初、東京都の再エネグループ購入キャンペーン

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再生可能エネルギー(以下再エネ)を推進する電力会社に変えたい、と思いつつ、電力会社を調べたり、比較したりする時間がなく、ついつい切り替え損ねている、という人は多いのではないだろうか。

そんな方の要望に応えるように、12月から東京都が「みんなでいっしょに自然の電気」キャンペーンを開始した。同キャンペーンでは、東京都内在住者限定で再エネ由来の電力を購入したい人を募った後、電力会社から料金提案を募り、オークションを実施。最も安い料金メニューがキャンペーン登録者に提示され、納得した人は電力会社の切り替えを行う、というものだ。

参加することのメリットは二つ。一つ目は、オークションに参加する電力会社は条件として「再エネを30%以上使用していること」と絞られているため、キャンペーン参加者は電力会社に関する情報収集の手間を省くことができること。

そして二つ目は、賛同者が多く集まれば集まるほどスケールメリットが生まれ、通常より安い電気料金になる可能性が高いことだ。電力会社は顧客を集めるための時間と広告宣伝費を節約できるため、低価格の見積もりを提案する可能性が高まり、さらにオークションにより競争が生まれ、価格はさらに下がる。

東京都のパワーシフト

東京都のパワーシフト

海外の類似の事例では、平均的な電気代と比較して10%前後の節約が実現しており、今回も仮に7%安くなったとして、4人世帯の家庭の場合、年間で約10,000円節約できると試算されている(※1)

今回、キャンペーンの運営を担うチューザー株式会社によると、同様のキャンペーンはこれまでにオランダ、ベルギー、英国、米国の150以上の自治体で実施され、220万世帯が電力会社を変更したという。

東京都は、2050年までに二酸化炭素の排出を実質ゼロにする「ゼロエミッション宣言」を、2019年5月に行なった。そして再エネの電力割合を2020年に15%、2030年に30%に高める目標を掲げている。今回の取り組みは、その目標達成に向けた足がかりであり、2021年3月までに3回キャンペーンを実施し、1000世帯以上の切り替えを目指すという。

再エネを重視する電力会社への切り替えを呼びかけるパワーシフトの吉田明子さんは「電力自由化については、“聞いたことはあるけれどよくわからない”、という人が多い。再生可能エネルギーを重視した電気を買えることをもっと知ってもらうために、東京都の取り組みに期待している」と語る。

日本の家庭から排出されるCO2の48.6%は電気に由来する(※2)。つまり、これをシフトすることは気候変動問題を解決していく大きなカギの一つと言える。パワーシフトのウェブサイトでは、電力会社を選ぶ際のポイントや再生エネを重視する電力会社リストなどが紹介されている。首都圏以外の方も参考にしながら、2020年をパワーシフト元年にしてみるのはどうだろうか。

今回のキャンペーンを機に多くの市民が行動を起こすことを期待したい。

キャンペーンに参加するには?

2020年1月21日まで下記登録フォームから申し込みを行える。

参加は無料で、参加しても電力会社切り替えの義務はない。キャンペーン参加者には2月上旬頃、オークションの結果、選ばれた電力会社の料金メニューの見積もりが届けられる。ここで納得をした方は切り替えを行う。東京都は、切り替えをした方に「みんなでいっしょに自然の電気キャンペーン」略して「みい電」のロゴマークの入ったステッカーも配布しているので、玄関やお店に貼って他の市民の関心を高めていくこともできる。

登録フォーム

※1 総務省「家計調査」に基づき、東京都内23区在住の4人家族世帯の平均電気代を前提とする。参加登録者数やオークション結果によっては安くならないこともある。
※2 温室効果ガスインベントリオフィス 全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイトより

【参照サイト】みんなでいっしょに自然の電気キャンペーンサイト
【参照サイト】小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和元年11月22日)
【参照サイト】アイチューザー、東京都と提携し、再エネ電力を割安に提供する国内初の事業を開始