新型コロナウイルスの拡大や気候変動、深刻化する自然災害など様々な社会課題に直面するなか、世界ではサステナビリティを超えた「リジェネレーション(再生)」といった概念や「サーキュラーエコノミー(循環経済)」のビジネスモデルに注目が集まっています。
こうした循環型・再生型のビジネスモデルを構築するうえで参考になるのが、地球の誕生以来、38億年ものR&Dを通じて進化してきた自然界の仕組みや生物の構造をヒントにしてプロダクトデザインや社会課題解決に向けたアプローチを考える「バイオミミクリ(生物模倣)」という概念です。
バイオミミクリの代表的な例としては、JR西日本の新幹線のデザインが挙げられます。新幹線の屋根部分は音を立てずに餌を採るフクロウの羽の構造を、先端部分はしぶきを上げずに高速で水中に突入できるカワセミのクチバシの構造を模倣して設計され、走行時やトンネル突入時の騒音の軽減に成功しました。
バイオミミクリの概念は様々な分野のプロダクトデザインに活用されていますが、製品設計にとどまらず、バイオミミクリ的な思考で組織や事業を捉え直してみると、人と組織とのリジェネラティブな関係性や、自然と共生する循環型のビジネスモデルなど、企業のサステナビリティやレジリエンスを高める上で重要なヒントを多く得ることができます。
今回は、バイオミミクリのコンサルティング会社「Biomimicry 3.8」の共同創業者であるデイナ・バウマイスター氏から、直接指導を受けている株式会社SYSTEMIC CHANGEの代表・東 嗣了さんをゲストにお招きし、バイオミミクリ思考によるプロダクトや組織、ビジネスのデザインについて学びます。
当日の内容
- 「サステナビリティ」から「リジェネレーション」へ
- バイオミミクリとは?事例 ・なぜバイオミミクリが世界で注目されているのか?
- バイオミミクリ思考で考える個人・組織・ビジネス
- ビジネス課題をバイオミミクリ思考で捉えるミニワークショップ
こんな方におすすめ
- 持続可能な事業・組織づくりに興味がある方
- サーキュラーエコノミー・リジェネレーションに興味がある方
- バイオミミクリの考え方に興味がある方
- サステナビリティ・CSR推進担当者 ・事業開発・商品開発担当者の方
- IDEAS FOR GOOD 読者の方
ゲストスピーカー紹介
東 嗣了氏(サステナビリティ・リーダーシップ コンサルタント / 組織変革システムコーチ 株式会社SYSTEMIC CHANGE 代表取締役 共創型ラーニングコミュニティ バイオミミクリー大学学長)
モデレーター紹介
加藤 佑(ハーチ株式会社 代表 / IDEAS FOR GOOD 編集長)
イベント概要
開催日時 | 2020年11月19日(木)13:00~15:00 |
形態 | オンライン |
イベントの流れ | 12:50 開場 13:00 セッション 14:20 Q&A 14:30 ミニワークショップ 15:00 終了 |
参加費 | 2,000円 (500円割引あり※Business Design Lab会員登録(無料)後イベントページにお進みください。) |
定員 | 40名(先着順) |
参加方法 | Zoomでのオンライン参加 Zoom URLを取得するにはPeatixより申し込みください。 Peatixページ:https://bdl-biomimicry.peatix.com/ |
IDEAS FOR GOOD Business Design Labとは?
IDEAS FOR GOOD Business Design Lab は、世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン「IDEAS FOR GOOD」編集部が運営する、企業向けの会員制プラットフォームです。
「Turn Ideas into Actions(アイデアを形に変える)」をコンセプトに、SDGs(持続可能な開発目標)やサステナビリティ、CSV(共有価値創造)やESG(環境・社会・ガバナンス)の視点を自社の事業開発や商品開発、ブランディングやマーケティングに取り入れたい企業の皆様に対して、情報収集(インプット)からアクション(アウトプット)までをワンストップで支援しています。
URL:https://bdl.ideasforgood.jp/
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