英BBC、ロックダウン中に教育番組をTV放送。ネット環境がない生徒にも教育を

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新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、2021年1月5日から3回目のロックダウンに入ったイギリス。ロックダウンは2月中旬まで続く予定で、その間学校ではエッセンシャルワーカーの子どもなどを除き、ほとんどの生徒にリモート学習をするよう呼びかけている。

オンライン授業を導入するときに懸念されることのひとつが、自宅にネット環境やパソコンなどの機器がない生徒への対応だ。イギリスの公共放送BBCは3回目のロックダウン発表を受け、インターネットにアクセスできない生徒が教育から取り残されないよう、学校のカリキュラムに基づいた教育番組を大々的に放送することを決めた。

この取り組みは1月11日から始まっており、BBCの歴史のなかでも最大規模の教育プログラムを提供しているという。子ども向けのチャンネルである「CBBC(Children’s BBC)」では、小学生を対象に平日の午前9時から3時間のプログラムを放送。プログラムには、普段オンライン配信している「BBC Live Lessons」や「BBC Bitesize Daily」が含まれ、歴史を学べるコメディ番組「Horrible Histories」、アート番組の「Art Ninja」なども放送される。

Bitesize Daily

Image via Bitesize Daily

別のチャンネルである「BBC Two」では平日、中学生を対象に少なくとも2時間のプログラムを放送。生徒が義務教育を修了するときに受ける全国統一試験「GCSE(General Certificate of Secondary Education)」に向けたカリキュラムをサポートする内容になっているという。

同国のデジタル・文化・メディア・スポーツ相であるオリバー・ダウデン氏はこの取り組みについての声明で次のように述べ、BBCが教育の分野で重要な役割を果たしていることを歓迎している。

「BBCはこれまで何度も、国が大変な状況に陥ったときに力を貸してくれました。そして今後数週間は、子どもたちが家にいながら学べるようにして、NHS(国民保健サービス)の対処能力を守り、多くの命を守れるように協力してくれます。」

イギリスの感染状況が落ち着き、ロックダウンが解除されて少しずつ日常を取り戻していけることを願うばかりだ。

【参照サイト】 BBC delivers biggest Education offer in its history – including devoting significant airtime to Education on BBC Two – Media Centre

Edited by Erika Tomiyama

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