英プレミアリーグ、TV局スカイと協業でプラスチックごみ削減へ

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サッカーの世界最高峰リーグの一角、イングランド・プレミアシップ。世界的に人気があり、満員のスタジアムではサポーターが一喜一憂する。

スポーツ観戦の楽しみの一つは、売店での飲食だ。不特定多数の観客に、短時間で軽食やドリンクを提供するには、使い捨てのカップや食器が役に立つが、それは同時に大量のゴミを生み出しているということである。特にプラスチックは、分解されないまま海洋に廃棄され、生態系破壊の原因となることもある。

対策としては陶器や、金属製のカップ・食器等を使うことだろうか。イングランドはサッカー熱の割に観戦マナーが良いとされるが、感情が極限に達した際には、小銭まで投げつけてしまうこともあるため、凶器となりうる食器の使用は得策とは言えない。

そんな中、プレミアリーグは、TV局のスカイとプラスチックごみと環境問題に対する意識を高めるためのパートナーシップを開始した。スカイの「Sky Ocean Rescue」チームのサポートを受けて、世界中のプレミアリーグファンに積極的な行動を働きかけ、使い捨てプラスチックの使用量を減らすことを目指す。

プレミアリーグのリチャード・スキューダモア会長は、スカイとの協働についてこう述べている。「私たちは、海洋を守るためSky Ocean Rescueに参加できることを誇りに思います。世界的な聴衆を持つ組織としてリーグとクラブは、世界中の人々にプラスチック使用を減らす積極的な行動をお願いしていきます。」

プレミアリーグは、会場や運営から使い捨てのプラスチックを段階的に廃止する方法について、各クラブにガイダンスを提供し、サポートするようだ。実際、英プロサッカークラブのトッテナム・ホットスパーは、最新のスタジアムがこけら落しされる来季、プラスチックの食器やストロー、マドラー、ビニール袋などの廃止を少しずつ始めるという。

プレミアリーグとスカイは、イングランドとウェールズの1万5,000の小学校で、楽しみながらプラスチック廃棄について学べる啓発プログラムを実施するほか、中学校でも同様に使い捨てプラスチックを減らすための活動を行う。

スカイのスポーツ専門チャンネル「Sky Sports」の常務、バーニー・フランシス氏は「サッカーは世界中で数十億人に観られており、特別な力があります。日々のちょっとした変化を促すことで、海がプラスチックであふれるのを食い止められるのです。」と語る。

スポーツシーンでのごみ削減と、プロスポーツの知名度を活用した啓発活動。一つ一つは小さな変化であっても、塵も積もれば山となり、それはやがて世界に大きなインパクトを与えるものになるはずだ。

【参照サイト】Inspiring football to #PassOnPlastic