Monthly Archives: 3月 2021
米ペタルーマ市が国内初、ガソリンスタンドの新設を禁止
カリフォルニア州にあるペタルーマ市が、新たなガソリンスタンドの新設や改修、移転を禁止することを発表しました。この法令は、電気や水素エネルギーで走る自動車の普及を促すことを目的としています。
備えない防災。日常で使うものを非常時にも役立てる「フェーズフリー」
「災害に備えることが難しいなら、日常にあるものを非常時に役立てる、『備えない防災』に取り組んだらいいのではないか」。このような発想の転換のもと生まれたのが「フェーズフリー」という考え方です。事業として防災に取り組んでいる、社会起業家の佐藤唯行氏が2014年に提唱した概念。日常時・非常時のフェーズを取り払うという意味で、フェーズフリーと名づけられています。
商品の環境負荷が分かる。米コスメブランドの「カーボンラベリング」
今、カーボンラベリングは様々な業界の注目を集めており、2021年3月にはアメリカのビューティブランド「cocokind」が、製品パッケージにカーボンラベルを付け始めました。「サステナビリティに関するファクト(sustainability facts)」と名付けられたこのラベルには、製品の原材料調達から生産、流通、廃棄まで、ライフサイクルの各段階におけるカーボンフットプリントが表示されています。
ジーンズからジーンズへ。land down underが投げかける循環ファッションの未来
「循環するジーンズ」を提供するland down under。代表の池上慶行さんは、「廃棄物をなくす」さらにいえば「廃棄物という概念をなくす」ことを念頭に、ジーンズづくりと循環の仕組みの構築に励んでいます。
オレンジをクリーンエネルギーに変える、セビリアの計画
セビリアは、オレンジが発酵するときに生じるメタンからクリーンエネルギーを生成する取り組みを、試験的に始めています。最初の計画では、地元の水道事業者である「Emasesa」が35トンのオレンジからクリーンエネルギーを生成し、浄水場を動かすのに使います。そしてゆくゆくは、家庭に電力を供給することも視野に入れているようです。
気付いたら食品ロス「ゼロ」に。兵庫芦屋のイタリアンBOTTEGA BLUE【FOOD MADE GOOD#1】
兵庫県芦屋市にあるイタリアンレストラン、「BOTTEGA BLUE(ボッテガブルー)」。ボッテガブルーは日本サステイナブル・レストラン協会の加盟店の国内第一号店であり、サステナビリティ格付けで二つ星を獲得している国内唯一のレストランです。いま、食の流通過程の至る所で発生してしまう食品ロスが問題視され、現在は様々なところで食品ロス対策の取り組みが行われています。そんな中で、ボッテガブルーでは、数年前からお店からでる食品ロスがなんと「ゼロ」だといいます。
自宅の庭をハチのために。米ミネソタの自然保護プログラム
ミツを集めながら、送粉者として植物の花粉交配を助けているハチの数は今減少しています。そんなハチや同じく送粉者である昆虫たちを自宅の庭に集める取り組みが米・ミネソタ州で始まりました。参加者が、ハチや昆虫の栄養になる植物を植えると、補助金やワークショップ、栽培の手引きなどが提供されるもので、これによって送粉者の減少を食い止め、生物多様性を守ることができます。個人で誰でも参加できる、州が進める取り組みです。
災害時はバケツにも変身。日常に馴染む「防災ふろしき」
防災は大切だと分かっていても、実際に備えるのは難しいものです。そんなハードルを取り払おうと、日常使いもできるオシャレな防災ふろしきが登場しました。超撥水素材でできたアイクリエイトの防災ふろしきは、水を溜めるバケツや傘として使用できるほか、丈夫なエコバックや包装として普段使いすることもできます。
孤立化していく地域コミュニティに挑む、ランドセルのアップサイクル「ゆずりばいちかわ」
こうした地域コミュニティの希薄化、孤立化に対して、「困った時はお互い様」のコミュニティビジネスで問題解決に取り組む会社が千葉県市川市にある、学生服リユース商品やランドセルのアップサイクル商品の販売事業を展開する「ゆずりばいちかわ」です。理念として「リユース、アップサイクルを通じたコミュニティ(譲り場)を提供することで地域活性化と柔軟な雇用創出」を掲げています。
【わかる、えらぶ、エシカル#16】今からでも備えたいアイテム。「災害対策商品」を買おう
「エシカル消費」という言葉を知っていますか? エシカル消費とは、人や社会、環境に配慮した消
宝石も脱炭素化。「空気」生まれのダイヤモンド
アメリカ・シカゴのスタートアップ企業Aetherが、空気中の炭素を集めてダイヤモンドをつくりました!スイスにある機械で集められた空気中の炭素は、シカゴに送られ、そこでダイヤに生まれ変わります。世界発のカーボンネガティブなダイヤモンドです。さらに、デザインも重視されたこの美しいジュエリーは、炭素の削減だけでなく、化石燃料の採掘により発生していた搾取や森林破壊などの防止にも貢献しています。
AIが生み出した、持ち運べる浄水場。WOTAの「持続可能な水インフラの未来」とは
WOTA株式会社が開発したのが、世界初のポータブル水再生処理プラント「WOTA BOX」とポータブル手洗いスタンド「WOSH」。災害時、コロナ禍、途上国の医療現場……様々な場所で活躍する「持ち運べる浄水場」です。
気候危機の真実を伝える、溶けていくフォント「Climate Crisis Font」
地球は気候変動による危機的状況に直面しているが、そのスケールが大きすぎるあまり、身近な問題として捉えにくい人もいるのではないでしょうか。フィンランドの新聞社であるヘルシンギン・サノマットは、人々に気候危機の緊急性をわかりやすく伝えたいとの想いから、北極の氷が溶ける様子を反映したフォント「Climate Crisis Font(気候危機のフォント)」を開発しました。
キーワードは「フレキシブル」。グリーンマンデーから学ぶ、菜食生活を広めるヒント
「週に一回だけでいい、お肉を食べない日をつくってみてほしい。」香港で菜食の普及活動を行う、グリーンマンデーが大切にしているのが「押し付けない菜食」。出来る範囲で人々に菜食を取り入れてもらう。でもそれがそれができない人を決して批判しない。そんなポジティブで寛容な姿勢が、人々に受け入れられるようになったカギだといいます。日本でもそんなゆるい、押し付けない菜食が広まるために、代替肉の普及や理解が期待されます。
サーキュラー建築で廃棄物を最小限に。デンマークの「分解可能な」複合施設
建物の解体で廃棄物を出さないように建築デザインされたのが、デンマークの「The Braunstein Taphouse」です。解体後に建物の資材をリサイクルできるよう、分解可能なデザインになっています。分解可能にするため、建物はできるだけシンプルに、取り外し可能な結合部品で作成。それにより、別の場所で建物を再建築したり、部品を他のプロジェクトに再利用することができるのです。
食の選択肢を増やす。ジビエから考える「ベターミート」とは何か?
ベターミートの明確な定義はありませんが、美味しさだけではなく、食品安全や家畜の健康(家畜衛生)、快適な飼育環境への配慮(アニマルウェルフェア)、労働者の安全対策、環境保全にも配慮されて畜産されたお肉のことを指します。そのうちの一つに、「ジビエ」があります。持続可能な食の選択という視点から「ベターミート」について考えるため、愛媛の松野町にある野生鳥獣の解体処理場「森の息吹」にお邪魔し、鹿や猪などを食肉として加工している森下さんにお話を伺いました。